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第34話 本当にありがとう

 なんとか森から抜け、私たちは村に辿り着く。

 

 「森の中にいたウルフは討伐完了です」

 

 私が村人たちに向けてそう伝えると村人は嬉しそうに声を上げる。

 

 「ほ、本当にあの魔物を倒してくれたのか?」

 

 男に言われると私は静かに頷く。

 

 その頷きを見た村人は膝から崩れ涙を見せる。

 

 「ありがとう!  本当にありがとう!」

 

 そんな村人にリズが肩に手を置いて嬉しそうに言葉をかける。

 

 「みんな、あの森にはウルフがいなくなって安全になったんだよ!  もう怯える必要はないんだよ!」

 

 その言葉を聞いて感極まり涙を流している者も中にはいた。

 

 「ひとまず、村長に報告させていただいてもよろしいですか」

 

 私は村に入り周囲を見渡しながら村長の居場所を聞き出す。

 

 すると村人の一人が笑顔で案内をしてれて、私たちはそのまま村長の家まで歩く。

 

 そして扉についてあるベルを鳴らす。

 

 「はい......」

 

 中からしわがれた声が聞こえてくると扉が開く。

 

 村長は来客者を確認するとにこやかに笑みを浮かべてこちらを見る。

 

 「と、討伐は出来ましたか?」

 

 村長は目に希望を抱かせながら問いかけてくる。

 

 その問いかけにリズは村長に近寄ると笑い声を上げる。

 

 「討伐は完了しました! もうウルフに襲われる事はありません!」

 

 エリックとレズリタもリズの言葉に続くように口を開く。

 

 「やり遂げたぜ!」

 

 「これでもう大丈夫ね!」

 

 その言葉を聞いた瞬間村長はボロボロと涙を流し膝から崩れ落ちた。

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