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異世界争乱編 第四十四話

「トゥルゥルは」

「うん?」

「トゥルゥルを助けたら、ここの一員にしてください。彼は優しく頼りになります」

「いいよ。トゥルゥルも……君、君の名前を聞いてなかったね」

「モモです」

「覚えやすい名前。モモとトゥルゥルも我が帝国の一員として迎え入れよう。そして共に地球へ行こうじゃないか」

 私はトゥルゥルが南を目指し誰かに言伝があるということを思い出していた。

 もしかしたら目の前のエンペラーがその言伝の相手なのかもしれない。

「ではモモ。君が知る限りの情報を教えてくれるかな」

「はい……」

 王国の地下の発電所、そこにライフ・クォーツと呼ばれる大きな結晶がある事、トゥルゥルも動力源にライフ・クォーツが使われている事。雷の騎士だけが雷の魔法を使える理由を話した。

 エンペラーはある単語に過剰なまでに反応する。

「ライフ・クォーツ! ライフ・クォーツだって! まさかここに来ても逃れられないなんて」

「どういう意味ですか」

「……すまんすまん。取り乱した」

 エンペラーは汗をかいてないのに、顔の汗を拭う仕草をする。

「やはりモモを助けて正解だったな。これで作戦の成功確率が俄然高くなったよ」

「いえ」

 私は「作戦を考えるから一人にしてほしい」と言われて、エンペラーの元を去った。

 そして誰も住んでいない岩に案内される。

 元は住んでいたらしいが、二十年前から充電中らしく誰も使ってない。

 仮の宿で体を丸め考えていると、エンペラーの伝言を伝えに来たオーガに起こされる。

 どうやら、行動を起こす時が来たみたい。

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