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日刊ボーカロイド  作者: 六野みさお


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201/286

4/13 numbeeeerが開催

 buzzGが初音ミクの新曲『the WALL』を投稿した。これはプロセカのLeo/needへの提供曲である。また、同時に新アルバム『THE WALL』がリリースされることが発表された。buzzGは2009年デビューの古参Pであり、代表作に『しわ』がある。これまでに2曲が伝説入りを達成している。去年は3曲が1万再生を達成したが、殿堂入り以上を出すことはできなかった。このプロセカ新曲を機会に再浮上できるだろうか。


 wotakuが初音ミクの新曲『アルセーヌ』を投稿した。wotakuは2018年デビューで、代表作に『ジェヘナ』がある。これまでに3曲が伝説入りを達成している。投稿頻度が高いことで有名だったが、去年10月の『サクラメント』を最後にボカロ新曲の投稿はなく、インスト曲にシフトしていた。『ティンダロスの猟犬』など14曲のインストを投稿したが、2500再生程度が最高だった。今回からボカロに戻っている。今後はどのような活動になるのだろうか。


 ChinozoがFloweRの新曲『2036』を投稿した。これはnumbeeer の参加曲である。これは大手絵師のアルセチカによる企画で、タイトルに数字を入れる縛りがある。32曲が参加したが、現在再生数トップはこの曲である。Chinozoは2018年デビューで、代表作に『グッバイ宣言』がある。これのみが伝説入りを達成している。今年は早くも3作目である。そろそろ今年もヒット作を出しそうなものである。


 せきこみごはんが初音ミクの新曲『三十億の傷』を投稿した。これもnumbeeerの参加曲である。せきこみごはんは2020年デビューであり、代表作に『ラストスコア』がある。これまでに4曲が殿堂入りを達成している。現在9曲連続で1万再生以上を達成しており、ますます大手の貫禄が出つつある。21〜22年の勢いはないが、はるまきごはんと並ぶボカロP二大ごはんとして有名である。


 夏山よつぎが初音ミクの新曲『Winter: No.19』を投稿した。これもnumbeeerの参加曲である。夏山よつぎは2020年デビューで、前回のボカコレで『ころしちゃった!』を当てて一気に知名度を上げた。これを含め3作が殿堂入りしている。numbeeerでも存在感を見せそうだ。


 こめだわらが重音テトとmaiの新曲『あの子は悪魔』を投稿した。maiはシンセサイザーの一種であり、前回のボカコレでバズった焼肉曲がmaiの最強曲である。こめだわらは2017年デビューで、代表作に『kick』がある。これまでに15曲が殿堂入りしているが、伝説入りはまだない。今年は早くも5曲目であり、最初の3曲はAyameを使ったが、大きな伸びにはならなかった。前作からテトに移行している。今回は少し伸びがいいかもしれない。


 家の裏でマンボウが死んでるPがGUMIの新曲『ロミオとジュリエット(+14)』を投稿した。家の裏でマンボウが死んでるPは2009年デビューで、代表作に『クワガタにチョップしたらタイムスリップした』がある。11〜12年が全盛期で、去年は殿堂入り以上はなかったものの、3曲が1万再生を達成した。今年もヒットを出せるだろうか。


 メドミアが初音ミクの新曲『百点赤点』を投稿した。これもnumbeeerの参加曲である。メドミアは2018年デビューで、代表作に『絶対敵対メチャキライヤー』がある。これのみが伝説入りを達成しているが、『キッカイケッタイ』もまもなく伝説入りする。去年もボカコレ春の参加曲が殿堂入り直前まで伸びるなど活躍した。今年では最初の投稿となる。


 damaがナクモの新曲『綴じ込めた海』を投稿した。damaは2021年デビューで、代表作に『翠嵐のワルカ・ナーガ』がある。これのみが1万再生を達成している。今年は早くも9曲目となる投稿頻度の高いPだが、特に前回のボカコレに参加した『未踏域を食む雷鳥』は1万再生を達成しそうだ。


 ど〜ぱみんがflowerの新曲『お部屋は13階でございます』を投稿した。これもnumbeeerの参加曲である。ど〜ぱみんは2019/4/5(ちょうどwowakaの命日である。題名が『追懐型ネネシンセ』であることに一種の運命を感じる)デビューで、代表作に『Liberty』がある。これを含め2曲が殿堂入りを達成している。去年は投稿曲全てが1万再生を達成し、今年も投稿曲2つがどちらも1万再生を達成している。


 あ子がKAITOの新曲『一途』を投稿した。これもnumbeeerの参加曲である。あ子は2018年デビューで、代表作に『口を衝く』がある。この連載でもすでに何度も紹介したが、多くのオリジナルとリミックスが1万再生を達成している。最近はKAITOを使っている。不調ともいわれているが、前回のボカコレに出した『真っ赤』で復調の兆しを見せている。


 Ftyが花隈千冬の新曲『三原色のトロイメライ』を投稿した。これもnumbeeerの参加曲である。Ftyは2020年デビューで、代表作に『魔女と旋律の街』がある。これまでに22曲が1万再生を達成しているが、殿堂入りはまだない。しかし、前作の『春のレプリカ』ではMegpoid楽曲コンテスト2024の参加曲で5位の再生数となる活躍を見せた。今回も期待できそうだ。


 rukakuが初音ミクの新曲『東京・ルート246』を投稿した。これもnumbeeeerの参加曲である。rukakuは2020年デビューで、代表作に『プラスティックレイディ』がある。これのみが殿堂入りを達成している。今年は4曲目であるが、1月には『Knock Out You』をヒットさせ、3月には星界の公式イメージソング『One Small Leap』を出すなど、今年は活躍している。今回も存在感を示しそうだ。


 では、4位グループにいく。


4位 ワーエン 15,026,728(+2403)

5位 マトリョ 14,661,598(+1578)

6位 モザイク 12,695,155(+1030)

7位 アンマザ 12,192,657(+10270)


 週末のうちにモザイクとアンマザの差が50万を切りそうだ。5月中の入れ替わりはなさそうだが、アンマザがこのままの調子で伸びれば6月中に入れ替わりそうだ。もちろんアンマザはこのペースで伸びないときもあるだろうが、モザイクはモザイク自身が大きく伸びない限りは、ほぼ確実に6位から陥落するだろう。


 次に、22位グループときゅうくらりんにいく。


22位 ロキ  10,126,433(+1876)

23位 ヒバナ 9,849,166(+4575)

24位 ベノム 9,758,757(+4807)

26位 フォニ 9,138,754(+5853)

33位 きゅう 8,518,852(+10542)


 ここできゅうくらりんがアンマザより上の伸びを回復した。現在、差は367万台である。いよわはポケミク曲で当てられなかったのが旧曲にも響いているかもしれない。そもそもポケミク曲で大ヒットになったのがジュブナイルとボルテッカーのみであり、それにメロメロイドとグロリアス、電気予報が続くが、これらは年内伝説入りも厳しい伸びである。それでもいよわのポケミク曲は下から数えた方が早いくらいで、伝説入り10曲持ちのわりに稲葉やらななしやらに負けているのはどうかと思われる。


 というより、ななしのポケミク曲は大手と実力以上に互角に戦っている。前回のボカコレにおけるころしちゃった!くらいは番狂わせである。とはいえ、その他のポケミク曲はおおよそ実力通りである。ピノキオピーが思ったより伸びていないが、まあ本格的に不調に入ったということなのだろう。21〜22年のピノが確変していたというだけで、これくらいが本来の実力である。やはりDECO*27の下位互換にすぎないのだろうか。


 さて、またベノムがヒバナより少し高い伸びとなっている。この2曲の伸びの差は基本的に±300程度までに収まっていて、ほとんど動きがない。拮抗が続いている。

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