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僕は、“いい人に見えるから”女の子を騙すのが上手いよ!

作者: 七瀬








僕の見た目は? ふぁっとしたイイ印象の男だ!

外見は、両親のDNAで作られたモノ。

僕の中身とは関係の無いモノなのだけど...。

これが! 一番肝心なモノなんだと僕は思う。

人は、“見た目の印象で随分変わるでしょ!”

強面の外見だけで、人は【怖い人】だと勝手に判断する。

その人の性格が、とっても優しくてイイ人であっても関係ないんだ。

僕も例外じゃない! 僕の見た目は、“イイ人”に見えても

僕の性格は、【暗殺者】だ!

人を陥れる事に喜びを感じる。

僕の大好物は、“人が怖がる顔、まさに恐怖心だ! ”

全身に鳥肌が立つほど怯える顔。

泣き叫び、恐怖から逃れようと僕に跪く女の子が好き。

僕は、そんな恐怖を可愛い女の子にさせる事が大好きなのさ!

優しい話し方、女の子の些細な変化にも気づけるところ。

僕は、どんな女の子から見ても奥手で女の子の手も触れられない

ような演技もする。

女の子は、僕が傷つけないような男だと分かると、、、?

途端に、僕に心を許し僕の手の中に落ちていく。

赤子の手をひねるかのように簡単な事だよ。





・・・後は、たっぷり僕の与える恐怖を存分に味わってもらうだけ。

勿論! 恐怖を感じた後は、殺してしまうよ。

だから、僕は暗殺者なんだ。

狙った女性えものは逃がさない!

何年も前から計画を立てて、一人の女の子に絞り込むんだ。

攫っても親が心配しないような女の子がいい!

親から虐待を受けてる子や家出をしている子とかね。

直ぐに、警察が探し出さないような子を狙うのがプロでしょ!

親も子供に興味がないような親がいい。

女の子が孤独であれば孤独であるほど僕には都合がいいんだ。

そういう女の子は、一人で行動している子が多いよ。

その日暮らしで、誰かの家で泊まらせてもらえれればラッキーと

思う女の子は? 相手が僕みたいな男でもいいみたいだしね。




それと? これから僕は何年も前から目を付けていた女の子に

今から会いに行くんだ。

車でゆっくりと彼女の後を着けるところから計画がはじまる。




『・・・・・・』

『・・・・・・』

『ちょっと! 何で私の後を着けてるのよ!』

『いやいや、ごめんね。こんな時間に若い女の子が1人で歩いてたら?

危ないなと思って! 君、今日泊るところあるの?』

『・・・うーん、まだないわ!』

『じゃあー僕の所においでよ! 泊めてあげるよ!』

『えぇ!? いいの?』

『もちろん、いいに決まってるだろう!』

『うん!』





・・・彼女は、僕の外見に“安心感をもったに違いない!”

優しそうな人柄、柔らかな口調、何より親身になって彼女の

事を考えているフリをした。

簡単に、女の子は僕の車の助手席に乗り込んできたよ。

車で3時間ぐらいかけて、彼女を僕の家まで乗せて行った。

彼女は疲れていたのか? 途中で眠ってしまう。

僕には好都合だったけどね!

彼女が、僕の家の場所を特定出来ないと分かったからだ。

僕は彼女を起さず、彼女をお姫様抱っこして僕のお気に入りの

場所に監禁した。

彼女には鎖を付けて逃げられないようにする。

僕のココロは、ウキウキしていた。

久々に感じるこの感じ。

早く、彼女の怖がる顔が僕は見たい!




彼女が朝、目を覚ますと?

彼女の手に手錠がかかっている。

僕は彼女の目の前で、そんな彼女の姿を見ていた。



『・・・こ、これは何? どうして手錠なんか、かかってるのよ!』

『楽しいだろう! もっと君を楽しませてあげるよ』

『・・・どういう事!?』

『“僕が怖いかい?”』

『・・・・・・』

『そうだよね! まさか!? 僕がこんな事をするとは思っても

みなかったよね』

『私を元の場所に戻して!』

『家じゃないんだね! それならダメだよ』

『・・・ど、どうして?』

『君が居なくなっても誰も心配なんかしないじゃないか!』

『・・・・・・』

『泣きたいかい? 泣いてもいいんだよ』

『・・・・・・』

『そうやって! 強がってるといい!』







・・・でもその頃、彼女を探して回ってる人がいた。

彼女を引き取った里親だ!

彼女は、里親と一緒に住んでいたがその家からも“家出”をしていた。

それでも、ずっと里親の二人は彼女を探していたんだ。

そして、警察も動き出す。




まさかな!? 僕の完璧な計画は壊れはじめた!

僕が彼女を車に乗せている所を誰かに見られていたんだ。

その男が警察に届けて、彼女の里親も彼女が居なくなった事で

警察に届けていた。

そこで、彼女が何らかの事件に巻き込まれた事を知る。

何故だか? あっという間に、僕の家まで警察が彼女を探しに

やって来た。

僕は誰にも見つからないと思い、彼女を家の中だけ自由にさせていたんだ。 

彼女の手に手錠をかけてね。

それを、僕の家の隣人が見ていたらしい。

僕が捕まるまでに、たった3日だった。

彼女の恐怖する顔をたっぷり味わって殺すつもりだったのに、、、。

こんな形で見つかるとはな!



『警察だ! 手を挙げろ! 女の子は何処だ! 探せ! この家の

何処かに必ず居る! 探せ!』

【ハイ!】






『居たぞ! 居た! ココだ!』

『もう大丈夫だよ!』

『ジンリー! もう大丈夫よ!』

『お父さん、お母さん!』

『家に一緒に帰ろう!』

『お前は、一人じゃないんだよ!』

『・・・ううん。』




最後までお読みいただきありがとうございます。

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