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短編、詩集

桜落ちる前に。

作者: 蒼空よひら

ひらひらまう桜の花に私に届くのは管を伝う何かの水だけ。


喉は乾き、空腹だけが私の感覚。


そんな私の唯一の楽しみは同じ時間にくるあなたの声だけ。


答えることはできない。


そんな私に飽きずにいつも笑顔のあなた。


その時間だけが乾きも空腹も忘れられた。



ある日、いつも通りの時間にあなたは来なかった。


何か用事があるのかなと自分を説得した。


でも、私は私の変化に気づいた。


乾きもなく、空腹もない。


そうか。


私は散ってしまったのか。


あなたの声が私の居場所だった。



桜の落ちる前に。




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― 新着の感想 ―
[良い点] 初めて感想書かせていただきます。 とても悲しいお話しに感じました。 病院の一室から桜を見ている私、でも、動けない、しゃべれない。 同じ時間に来てくれる彼の笑顔が唯一の生きる喜び。 彼が同…
[気になる点] あらすじを、もう少し興味を持てるように工夫するといいかもです♪ [一言] 桜の散るのと同時に1つの幸せな一時とその終わりを告げるような、切ない詩だなと思いました♪
[良い点] 喉の乾きと空腹を忘れるほど嬉しい相手の声と笑顔。 散ってしまえば喉の乾きと空腹はなくなっても相手の声も聞けないし笑顔も見れない。 切ないですね。 相手の声と笑顔の為に今を綺麗に咲き誇って…
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