素敵な勇者様
『サーボ様、ありがとうございます』
『サーボさん、助けてくれてありがとうっ!!』
「いいですよ、勇者として当然のことをしただけですから」
小高い丘の上にある避難所という名の洞窟内に住人を誘導する俺に、感謝の言葉と視線が浴びせられる。
この間まで厄介ごとの気配を感じて鬱陶しく感じていたそれが、どうしてか妙に心地よい。
(装備の性能のお陰とは言え……自力で助けたからなぁ……)
自分の力で助けられたのだという自負がある。
自分の意志で助けたのだという実感がある。
だからこんなにも誇らしく素直に人々の想いを受け止められるのだろう。
(はは……俺って、こんなに単純だったのか……)
俺は魔力の消費も厭わず、鎧を操り回復魔法で怪我人を癒しつつ老人や子供などの移動の補助をする。
お陰でエルフたちからの信頼は増す一方だ。
そして、それに応えたいと思ってしまう。
『本当に助かりました、サーボ様……皆の代表としてお礼を言わせていただきたい』
「気になさらないでください……それよりこれで全員でしょうか?」
『はい、お陰様で死人も出ずにすみ……全てサーボ様があのフェンリルを引き付けてくださったからです』
エルフの長が俺に頭を下げる。
隣に立つルーフも死者が居ないと聞いて嬉しそうにしている。
(俺でも……屑で無能な俺が……人助けできる日が来るなんてなぁ……)
「それは何よりです……ところでそろそろあの魔物……フェンリルとやらについて伺ってもよろしいでしょうか?」
『あのフェンリルという魔物は……本来なら我々の守り神であるはずの魔物だ……』
(守り神ねぇ……思いっきりエルフたちを攻撃してたけどなぁ……)
ため息をつきながらルーフ様はぽつぽつと語りだした。
『大昔に魔王が暴れていたころ、この大陸には他にも異種族が居たのだ……ドワーフという種族がな』
「ドワーフですか……」
『ああ、小さくて鬱陶しい連中だったが技術力だけは大したもので、よく生物兵器を作って領土争いを繰り広げていたらしい』
(物理的な科学力のドウマ帝国に対して、生物的な科学力のドワーフ族ってところか……というか生物兵器って……)
「……シーサーペントのことはお話ししましたよね、あれは魔王対策の生物兵器だと聞いていましたがひょっとして……」
『あれを作ったのは別の種族だが技術提供はしたらしい……そしてそれらのノウハウを生かして作り上げたのがあのフェンリルだ』
(ま、またシーサーペント系列の魔物かよぉ……勘弁してくれぇ……)
かつての戦いを思い出してげんなりしてしまう。
『用途も同じく魔王軍対策だった……しかし魔王が討伐された後、ドワーフどもは何をとち狂ったのかこの大陸の覇権を求めてあの魔物を暴れさせたのだ』
(何やってんだよドワーフぅ……)
『あっという間にこの大陸から他の種族は消えていった……唯一我々エルフ族だけはギリギリのところで魔導の使い手の協力であのフェンリルを操る術を見出し逆襲に成功した』
『……それでこの大陸にはもうエルフ族しか残っていないということですね』
俺の言葉に頷くルーフ様。
(なるほどねぇ、種族間でそんな絶滅戦争を繰り広げた経験があるからこそ大陸に近づく異種族に問答無用で攻撃を仕掛けたわけだ……)
異種族を嫌って警戒するのも無理のない話だ。
『その後、フェンリルは封印された……外敵も居ないのに利用する意味が無いからな……しかし最近になって急に封印が破れてしまったのだ』
「……シーサーペントは魔王軍の行動を検知して自然と封印が解けたようです、あるいはフェンリルも……」
『かもしれん……だがそれでもフェンリルにはエルフに従う魔法が掛かったままだったから問題はなかったのだ……つい先ほどまでは……』
ルーフ様曰く、突然フェンリルが咆哮を上げたかと思うと目に付くもの全てを攻撃し始めたというのだ。
抵抗しようにも魔法も何も通用せず、仕方なく避難に全力を注いでいたところに俺が割って入ったようだ。
(しかし……アレがシーサーペントと同様の技術で出来てんなら……確実にあの程度じゃ倒せねぇよなぁ……)
下手したら既に氷の拘束は破られて、こっちに戻ってきているかもしれない。
「一応お尋ねしますけど……暴走した経緯に何か思うところなどはありませんか?」
『いや、何も……正直に言えばサーボ殿が何かしたのだと思っていた……助けてもらうまではだが……』
(確かにタイミングよすぎるもんなぁ……俺がこの大陸に来てすぐだし……)
何かが引っかかる、偶然と言い切ればそれまでだが。
(魔王軍の仕業……十分あり得るよなぁ……)
エルフの中に魔王軍の魔物が忍び込んでいて、ルーフ様から俺が上陸したと聞いてフェンリルを暴走させた。
こう考えれば魔物が暴れたタイミングに説明が付く。
(しかし、となると……この二人も怪しいわ)
今までの大陸では魔物は影響力を考えてか、長に近しい立場の者に化けて居ることが多かった。
もしそのパターンで行くのなら、この二人のどちらかが魔物である可能性が高い。
(気を許したら不味いな……用心しねぇと……)
フェンリルと魔王軍、両方を警戒しなければいけない。
全く面倒な話だった。
「自分で言っても説得力はないでしょうが……あの魔物を暴れさせるメリットが俺にはありませんよ」
『恩を売っておいて魔導の使い手の協力を求める……という手段を勇者様が使われるとは思いませんからねぇ』
「ええ、それにその件に関してはある程度解決策を思いつきましたので命がけでの協力を求めたりは致しませんよ」
『そうでしたか……本当に申し訳ない、魔王軍の脅威を前に協力できない私をお許しください』
そう言って頭を下げる長。
恐らく彼こそがその魔導の使い手なのだろう。
「お気になさらずに……それより当初の問題としてフェンリルをどうするかだけを考えましょう」
『その言い方では……サーボ様はフェンリルがまだ生きているとお考えなのですね?』
ルーフ様の言葉に、俺は前例であるシーサーペントの事件を出して説明した。
「……というわけですので、恐らくあの魔物も相当しぶとい生態をしているはずです……氷漬けにしただけではまた動いてくるでしょう」
『くぅ……フェンリルを操る魔法も封印する術も失われて久しい……一体どうすればっ!?』
「ご安心を……俺の仲間に聖剣を使うものがおります、彼女の攻撃ならば再生を許さずに討伐できるはずです」
前にアイさんが聖剣でチーダイ様を倒した時のことを思い出す。
彼の部下であるヴァンヴィル様もキメラントもどちらも異様に高い再生力を誇っていた。
しかし聖剣で切り裂かれたチーダイ様は一切回復することもなく消失していった。
(恐らく聖剣にそういう効果があるんだろうなぁ……魔王退治に必須すぎるわぁ……)
魔力の塊であるという魔王もまた自動回復ぐらいするだろう。
そう考えると前の大陸で聖剣を回収できて良かったと心の底から思えた。
『それは心強い……では今回のフェンリルについてはサーボ殿に一任してもよろしいでしょうか?』
「ええ、お任せください」
(海上に連れ出して氷漬けにしてテキナさんが到着するまで待つだけだからなぁ……)
魔力に関してはエルフに協力して貰えれば補充できる。
それほど危険のない役目だと判断して俺は引き受けることにした。
「では、もう一度様子を見に行ってまいります」
何より魔王軍の魔物が化けている可能性のある、この二人の前に居たくなかった。
俺は二人にそう告げると、早速洞窟の外に出て飛び上がった。
そしてフェンリルを氷漬けにした場所へと向かった。
(……おお、やっぱり戻って来てやがるなぁ)
どうやったのか氷の枷から外れたフェンリルが大陸に向かって泳いでくるのを目撃した。
即座に凍結魔法をぶちかまし再度氷漬けにしてやる。
そしてそのまま上空で待機し、フェンリルが動くたびに氷漬けにしてやる。
(よぉし、問題なく時間は稼げてる……後は魔力量だけ注意すればいいな……)
魔力の残量計はまだ六割ほど残っている。
これが二割ほどになったら戻ってエルフに回復してもらおう。
もっともこのペースなら恐らくその前に船が到着しそうだ。
(はは、本当にいいなぁこの鎧……俺なんかでも勇者ごっこ出来ちまうよ……)
勇者の里で努力してる連中が哀れにすら思える。
才能がなくて彼らに見下され、自らを卑下していた己が馬鹿らしくなる。
(本当に……こんな便利なものがあるってもっと早くわかってればなぁ……)
装備の力とは言え正義を行える能力が身に着けられると分かっていれば俺は俺の命だけが大事な屑にならずに済んだはずだ。
(屑になりきらなきゃ……じゃないと生き残れなかったからなぁ……)
無能な俺に非常事態を打開する力など無かった。
だからこそ、そんな事態に陥らないよう普段から冷酷に冷静に行動していかなければならなかったのだ。
(なのに今じゃこんな強大な敵を……逃げる以外に選択の余地がないはずの敵をこうして抑えられているなんてなぁ……)
今までの自分は何だったのだろうか。
夢も理想も何もかもを踏みにじって、生きることだけを求めていた自分。
世界で一番嫌っていた自分の姿だ。
(だけど……それがサーボじゃなかったのか?)
何か取り返しのつかないミスを犯している気がする。
改めて目の前を見た。
強力な魔物を装備の力とは言え、前面に立って食い止めている俺。
一歩間違えれば……イレギュラーな何かが入ればその時点で危険に陥る安全とは程遠い現状。
(もしここで魔王軍が攻めてきたら……っ!?)
この魔物が暴れた理由は魔王軍の陰謀かもしれないと俺は考えていたじゃないか。
そして長か娘のルーフ様か、どちらかに化けている可能性が高いと判断していたはずだ。
(そんな二人に向かって俺は、一人でここにいると明言してしまったっ!?)
余りの愚かさに眩暈がしてくる。
こうなったら今すぐにでも移動しなければ危なすぎる。
(だけど……俺がここで離れたらこの魔物はエルフたちを……ってそんなことを気にしてる場合かっ!?)
逃げなければいけないのに、どうしてもフェンリルが動くところを見ると移動を躊躇してしまう。
どうしようもなく俺は弱くなった。
「っ!?」
不意に氷漬けになった海面を叩き割り、そいつが飛び出してきた。
まるで一つの島にも見えるサイズの巨大なイカに似た魔物。
胴体から伸びるヒレが翼のように伸びていて、それでもって海面を叩き空へと浮かび上がる。
そして下半分から生えた無数の触手を伸ばし、俺を捕らえようとしてくる。
「くっ!?」
俺は高度を上げながら凍結魔法を放つ。
触手が生えた魔物の表面についた海水が凍り付く。
しかしあっさりと氷は剥がされて、まるで拘束の意味をなさない。
『勇者さぁあああぼおおおぉおおおおおっ!!』
「ひ、人違いですよぉおおっ!! 俺はただの動く鎧ちゃんですぅううううっ!!」
『ほざくなぁあああっ!! このスーイ様をごまかせるとおもうなぁあああっ!!』
「いや本当ですよぉおおっ!! スーイ様バンザーイィイイイっ!! 魔王様ばんざぁああいっ!!」
叫びながら近づく触手を打って弾きながらどんどん高度を上げていく。
スーイと名乗った魔物もまた、ヒレを動かし強引に飛翔し続ける。
(す、スーイって……こいつ四大幹部の一体じゃねぇかぁああっ!?)
チーダイ様に続いて二体目だ。
どうやらもう魔王軍には本当に後がないらしい。
『この場でっ!! 今度こそお前だけでも仕留めさせてもらうっ!!』
「だから違いますってばぁあああっ!! 勇者サーボならあっちに行きましたよあっち、俺見たもんっ!!」
『誰が騙されるかぁあああっ!!』
「本当ですってばぁああっ!! じゃあそう言うことでぇえええっ!!」
大陸側を向いて急加速ボタンを押し、一気にこの場を離れる。
『待てぇええええっ!! エルフたちがどうなってもいいのかぁああああっ!?』
(はい、どうでもいいっすっ!!)
命の危機を間近にしてようやく普段の俺が戻ってきた。
「うわぁ、鎧が言うことを聞かないんだぁああああっ!!」
疑似オーラ突きを発動したマジカルアーマーは放たれた矢のような勢いで空を駆け抜けていく。
流石のスーイ様も空中での移動速度はそこまでではないようで、あきらめたように海面へと戻って行った。
そして海に潜る……前に触手でフェンリルの氷をはがしていく。
『追えぇフェンリルぅうううっ!! 勇者サーボを殺せぇえええっ!!』
『グゥルルルルゥウっ!!』
スーイの命令に従うようにフェンリルが俺を追いかけて走り出す。
(やっぱり……魔王軍に操られてやがったのかっ!?)
恐らくかつてエルフたちが使用したフェンリルを操る魔法を解析したのだろう。
(霧の件もそうだが……魔王は魔法関係なら何でも使えるって話だしなぁ……)
やはりエルフの里に魔王軍の誰かが忍び込んでいて、ルーフ様が俺のことを話しているのを聞いてフェンリルを暴れさせたというところだろう。
狙いは俺を釘付けにして、スーイ様とやらが到着するまでの時間稼ぎか何かだ。
もしも最初からスーイ様がこの近くに居たのなら、俺が海岸に居た時点で襲ってくればそれで終わりだったのだから。
(本当に危なかったなぁ俺……)
今回は一つ一つの動きが迂闊過ぎた。
自らの無能を棚に上げて装備に酔いすぎた。
(この場を生き延びれたら今まで以上に三弟子に依存してやろう……もう絶対離れねぇぞ俺はっ!!)
硬く決意しながら後ろを振り返ると、フェンリルが付かず離れずの距離を保ちながら追いかけてきている。
マジカルアーマーの速度についてくるなんて大したものだ。
そして魔物が駆け抜けた後の大陸はあちこちがぐしゃぐしゃになっている。
一応エルフたちが避難している洞窟は避けたから被害は出ないと思う。
代わりとばかりに大自然の木々が物凄くなぎ倒されている。
(これは下手したら食料不足になるのでは……まあ関係ないけどなぁ……)
俺にはどうでもいいことだ。
急加速ボタンを連打して、ついに大陸を横断し終えた。
(こっからは海上だし、もうフェンリルもついてこれんだろぉ……)
「じゃあな、ワンコっ!!」
『グルルゥウウウっ!!』
「っ!?」
海上に飛び出た俺を追って跳躍したフェンリルは、何故か海面に着地して見せた。
『逃がさないと言ってるだろうがぁあああっ!!』
よく見るとフェンリルの足の下にはスーイ様の巨体があった。
どうやら水中から先回りしてフェンリルの足場になったようだ。
「す、スーイ様っ!? あなた様のような偉大なお方が下等な魔物の足場になるなどいけませんよっ!!」
『うるさい黙れぇええええっ!! ここでお前を殺さないと私はお終いなんだよぉおおおっ!!』
悲鳴に近い絶叫を上げながら俺を追いかけるスーイ様。
流石に水に関する魔物のトップというだけあって、泳ぐ速度はマジカルアーマーをも僅かに上回っている。
『グルルルルルゥウウっ!!』
フェンリルが空に居る俺に襲い掛かろうと何度も飛び跳ねている。
(ぎ、ギリギリで届いてないっ!? よ、よかったぁ……)
もう少し低いところを飛んでいたら、叩き落されていたはずだ。
しかしどうしたものだろうか。
マジカルアーマーでは到底振り切ることはできない。
最もこの疑似オーラ突きの特性上、霧の効果も吹っ切って突き抜けて行けてしまう。
だから海上を進むこと自体は問題ない。
ただこのままではいずれ魔力が尽きて、あの魔物たちの餌食になってしまう。
(せめてこの先にテキナさんたちが居てくれればいいけど……流石にそんな確率は……おおっ!?)
あり得ないと思ったその時、俺の正面に船が現れた。
今時海を渡ろうとする人間など、そういるわけがない。
(ラッキィイイイっ!! あの船に戻れれば俺の勝ちぃいいいいっ!!)
俺はほくそ笑みながら、船に向かって進んだ。
「テキナさぁ……っ!?」
船に接近したところで声をかけようとして、その船が俺が乗ってきたものと違うことに気が付いた。
大きさが二回りは小さいし、マジカル武装も欠片もついていない。
おまけに二隻が並んで進んでいる。
(ま、紛らわしいわぁあああっ!!)
こんな時に旅を楽しむ奴らの気が知れない。
『待てぇえええええっ!!』
『ガルルルルゥウウウウっ!!』
後ろからは二体の魔物が追いかけてきている。
このまま進めばあの二隻の船と正面からすれ違うことになる。
そんなことになれば間違いなくあの船は沈没してしまう。
俺は勇者として、どうするべきか悩んだ。
(……うん、しょーがないっ!!)
一秒で答えが出た。
あの二隻には海の藻屑となってもらおう。
そのまま進んで船の上空を通り過ぎようとして、見知った顔が船上に居ることに気が付いた。
『な、何だあれはっ!?』
『ま、魔物が海をっ!?』
「カーマ殿っ!! セーヌ殿っ!!」
懐かしい顔ぶれに思わず声を上げてしまう。
どうやら俺たちに遅れながらもついに海を渡り始めたようだ。
『そ、その声……サーボなのかっ!?』
『さ、サーボテメェっ!? ミイアさんに何しやがったぁああっ!?』
「そこの魔物は四大幹部のスーイとその僕ですっ!! あとお願いしますぅううううっ!!」
二人の言葉を無視して俺はすれ違いざまに魔物を押し付けてそのまま逃げ去ることにした。
『はぁああああっ!?』
『さ、サーボてめぇえええっ!?』
『逃がすかぁあああっ!! どけぇえええっ!?』
『ガルルゥウウウウウっ!?』
船に正面からぶつかった魔物二体だが、逆に弾かれて勢いが止まった。
どうやらあの二隻にも結界が張られているようだ。
(勇者四人の魔力で維持してる結界かぁ……そりゃあそう簡単には破れんわなぁ……)
『邪魔するなぁああああっ!!』
『ガルゥウウウウっ!!』
『うぉおおおおおっ!!』
『ち、畜生ぉおおおおおっ!!』
カーマの船にフェンリルが攻めかかり、セーヌの船をスーイの触手が叩き始める。
それに対して魔法を放ち、剣で切りかかり必死で抵抗する勇者たち。
「きゃぁああっ!! カーマ殿、セーヌ殿、素敵ぃいいっ!! 後よろしくぅうううっ!!」
『『『サァアアアボォオオオオオオっ!!』』』
カーマとセーヌとスーイの負け惜しみが心地よい。
(まあ結界付きのあいつらならいい勝負するだろ……)
今のうちにテキナさんたちと合流しよう。
争う両者をしり目に、俺はその場を悠然と離れるのであった。
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