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第六話
悲鳴がこだまする。
「ああああああああああぁぁぁぁぁ……」
「殺してくれ…」
「なんでなんでなんでなんでなんで」
「あははははは、はは、はは、ははは…」
「ちっ、まただめだったのか。役立たずめ。」
「こいつらすぐ壊れやがって。誰が処理すると思ってんだ。」
鉄と硝煙の臭いがする。獣の悲鳴はあちこちにこだまし、体温が空気を暖める。マスクの男は人だった物を運んでいく。死が充満する。床の冷たさだけが肌に突き刺さり、先刻切られた右腕は十数秒の間に再生する。感覚が戻っている事にも気付かず瞼を閉じる。




