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帰り道  作者: 美羅
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第一話  思いがけない出会い

私の人生は、笑ったり、泣いたり、遊んだり、、、、

ときには、友達と喧嘩をしたり、、、

彼氏も出来たらぃいなぁ、、、。なんて、幸せなことばかり、思っていた。

でも、現実は全然違った。

つらくて、悲しいことばかりだった。





4月

「優衣、おっはよ〜!!」

「あっ!!千香、おはよ〜。」

あたしの名前は、本条優衣ほんじょうゆい

今日から中学1年生の元気な女の子 笑”

「優衣、また背伸びたぁ〜??小6の時よりなんか、違う〜!!」

あたしと話してるのは、親友の 森川千香子もりかわちかこ

小学5年生からの付き合いだから、まだ、付き合いは短いが、あたしにとって、大切な親友だ。

天パでクルクルの髪の毛に、大きなパッチリとした瞳が印象的な女の子。

「そりゃぁ、背だって伸びるよ〜。小6のままだったら、逆に怖いし!!」

「あはは。そりゃ、そうか!!」

、、、ちなみに千香は、ちょっと天然。

私が、遊び半分で言った『天然危険物』というあだ名が今じゃぁ、すっかりみんなに定着しちゃってるんだよねぇ〜、、、。

でも、本人は、あんまり気にしてないけどね。

「優衣〜、クラス表見に行こ〜!!」

「OK!!ってか、同じクラスだといいね〜。」

「絶対、同じクラスだよ!!ってか、同じクラスじゃなかったら、先生を脅して同じクラスにしてもらう!!」

・・・・千香、それは、無理でしょ。

大体、今更クラス変えられないでしょ。

なんて思っても、千香には言わないけど。

「よ〜し!!優衣!!クラス表が貼ってあるところまで、競争しよっ!!」

、、、、いきなり千香は何を言ってるの??

「いいよぉ〜!!」

って、まぁ、私もOKしちゃってるけど。

「それじゃぁ、位置について、よぉ〜い、どんっ!!」

千香の合図で、私は走り出した。

全力疾走で、走ってる私は、子供っぽいとは、思う。

でも、楽しいんだから、仕方ないよね。

それに、千香は、足速いから、全力疾走しなくちゃ、負けちゃうし!!

まぁ、全力疾走しても、負けちゃうんだけどね。

その前に、追いつかないし!!

もちろん、私が遅いんじゃないよ!!

千香が、速すぎるだけで!!

結局、私が着いた時には、もう千香は着いていて。

ま、当たり前だよね。

千香は学年で女子の中じゃ一番速いし。

「優衣、遅い〜〜!!」

・・・・なんて言われても、ねぇ?

「あっ!!そうそう、もうクラス見といたよ。」

えっ!?もう!?

「で、どうだった?」

私は、千香に聞いた。

「えっとねぇ〜・・・・・・・・・・・もち、同じクラスだったよぉ〜!!」

「マジ!?やった〜!!」

そう言って、私達は抱き合って、ぴょんぴょん飛び跳ねた。

周りから見れば、めっちゃ変な人だよね、、、、。

5分くらいして、私達は、やっと離れた。

そして、私もクラス表を見る。

ある人の名前を探す。

「なになに〜?もしかして、輝君の名前でも、探してるぅ〜??」

ドキっ!!

ち、千香って、以外に感するどいなぁ。

そう。わたしが、探してるある人とは、雨宮輝あまみやてるのことだ。

5年生の時、同じクラスだった人で、わたしの好きな人でもある。

輝は、5年生の時に転校して来た。

最初は正直言って、苦手なタイプだった。

でも、話すうちに、どんどん輝に惹かれていった。

輝は、優しくて思いやりがあって真面目で、、、、とにかく、めちゃくちゃカッコイイんだ!!

「残念ながら、輝君は、他のクラスだったよぉ〜。」

な〜んだ。そうなのか。

じゃぁ、この1年間楽しくなさそうだなぁ〜。

私の“楽しい”“楽しくない”は、輝が“居る”か“居ない”かで決まる。

はぁ。

早くクラス替えしないかなぁ〜、、、、なんて、早速思ってみたり((笑

そういえば、千香はどうだったんだろ??

「千香は、陸と同じクラスになれたの??」

千香には、5年生の時から恋をしている人が居る。

それが、陸。

本名、坂本陸さかもとりく

陸は、サッカーをやってて、見た目も、ちょっとカッコイイ。

だから、女子にも大人気。

「ん。同じクラスだった。」

、、、、なんて、顔を赤くしながら言う千香。

本当、可愛いねぇ。

「じゃぁ、千香、今年頑張らないと!!今もかなりいい感じじゃん?」

千香は、サッカーが好きで、よく地元のサッカークラブに行っていた。

その時、陸に出会ったんだって。

陸に一目ぼれした千香は、それから毎回サッカーの練習がある度にサッカーグラウンドへ足を運んでいる。

本当、単純というか素直というか、、、、。

でも、やっぱり、そんな二人は、すごくお似合いだ。

早く付き合えばいいのに、、、、。なんて、私はいつも言っている。

「えぇ〜!!頑張るって、具体的に何をすればいいのぉ〜??」

「ん〜、、、、取りあえず、告れ。」

私は、命令口調で言った。

「上から目線??・・・まぁ、いいけど。って、その前に、告るとか無理無理無理!!!」

「何でぇ〜??絶対両想いなのに、、、。」

「そんなことないよぉ〜。絶対片思いだも〜ん」

そんなことを話していると、『キーンコーンカーンコーン』とチャイムが鳴った。

「やばっ!!」

もう、そんなに時間経った!?

初日から遅刻なんて、恥ずかしすぎ!!

「千香、走ろう!!」

「うん!!」

そう言って、走りだした途端!!

“ドン!!”

「いったぁ〜」

私は、何かにぶつかってしまった。

痛い〜!!

おもいっきりお尻うったぁ〜!!

「大丈夫!?優衣!?、、、、、って、あ、あぁ〜〜〜〜〜!!!!!!」

千香、なに大声出してんだろ??

でも、その大声を出した理由は、すぐに分かった。

何故かって??

だって、私がぶつかった“人”って、輝だったんだもん!!

「いってぇ」

と言いながら、立ち上がる輝。

「て、輝??ごめんね。あたし、前見てなくて、、、、。」

あたしが、そう言うと、輝は、思いがけない事を言った。

「まったくだよ。女の子なんだから、もうちょっと、落ち着いたら??って、あぁ。女の子じゃないのか。」

なんて、笑う輝。

な、、、何なの!?こいつ。

しかも、もう一度そいつを見ると耳には、ピアスを付けてるし、髪は染めてるし、、、。

しかも、制服を思い切り改造している。

今までの輝なら、髪は黒で制服もきちんと着ていてもちろんピアスなんかしていなかった。

ってか、思いっきり校則違反だよね??

私は、しばらく呆然としていた。

「、、、、大丈夫??優衣??」

ハッ!!

私は、千香の声で我に返った。

私は、もう一度目の前のやつを見る。

本当に輝なのかな〜??

ちょっと聞いてみよっ!!

「あなた、雨宮輝ですか??」

すると、その目の前の人物は、またまた思いがけない事を言った。

「俺??俺は輝じゃないぜ。俺は雨宮陽あまみやよう。輝の双子の弟。」

、、、、え?

「えぇ〜〜〜〜〜!!!???」

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