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貧困化の拡大について  ~高校・大学の奨学金貸与

作者: 白石 瞳
掲載日:2017/10/11

大学卒業後、奨学金を貸与した場合には数百万円の借金が出来る。


日本は「貧困層」が深刻化しそうである。


対策をどうしたらいいのかという考えは私には浮かんでません。


行政や国の対策を願うしかないのだろうか・・・。

どんな対策が良いのかも浮かばない自分が不甲斐ないです。


大人にしても子供にしても、そして20歳前後の人達にしても・・・「夢」「希望」が薄れていくことだけは気になり、書いてみました。



いつだったか、あるSNSで読んだ話。

ニュースに出ていたらしい。


大学を卒業した方が

【日本という国に生まれない方が良かった】

と書いていたとのこと。


その理由は、【卒業は出来たが奨学金が何百万円かある。

この年齢で既に借金があるというのは悲惨じゃないか】と。


もしも高校生の時から奨学金を借りていたとしたら400万円以上にはなるだろう。


色々な考えがあると思う。

自分が学びたいことを奨学金のお陰で勉強することが、進学することが出来たという見方が出来る。

投稿した人と同様に、20代初めで何百万かの借金は気が重いと同情的な気持ちもある。

(余談になるかもしれないが、奨学金のローンの気の重さが晩婚化にの1つの原因ではないか?

借金を背負った自分が結婚相手に対しても負担をかけることになるので申し訳ないから、と。)


・・・・・・・


私は、その昔アメリカの田舎にいたことがある。

高校生が大学に進学する時に1人で5~10の奨学金を得ることが出来ていた。

貸与ではなく、支給という形だ。


1人でその位の奨学金を得ることが出来ていたのは、10名位いた記憶がある。

(ただ、1学年の人数は忘れてしまったので割合として何パーセントかは不明。)


支給するのは、個人の資産家、紳士のクラブ、公的な所など。

それだけの奨学金を得ることが出来ると、1年間の大学の学費、寮費にあてることが出来る。

大学に進んでからのことはわからないが。


その奨学金支給の条件としては、高校生活の中で成績優秀であることやボランティア活動、クラブ活動、地域の活動、生徒会など積極的に参加したり功績を残こすことだった。タフでないと出来ないことだった。

私の友人は、父親が失業をしていたこともあり、経済的に苦しかった。

奨学金を多く得て医学の道に進み、外国の過疎化地域で医療に携わることもしたようだった。


・・・・・・・


どうしてもという理由で生活保護を受けている家庭がある。

この場合は、高校生の子供さんが大学進学をしても行くことは出来ない決まりになっている。

大学進学までは生活保護費=国民の税金を使うことは出来ないというのが理由で、生活保護法で決まっているようだ。

(ただ、最近、可能になるかもしれないという記事を読んだことがあるので将来的にどうなるかはわからないが。)


一昨年、日本における貧困化についての講演会を聴いたり冊子を読んだ。

「超貧困層」という言葉も出てきている。

当時のデータ(2015年)では、貧困層は全国的に12.3~12.4%、沖縄では30%だった。

統計は、生活保護の金額を基準にして出された家庭の収入や生活様式から出されたよう。


ピケティの法則というものは詳しくないが、日本はこれに当てはまるのだろうか?

富裕層の家庭は次の代も富裕層、貧困層の家庭は次も貧困層になる確率が高いという・・・。


何十年か前は中流家庭が多かった。

テレビ、クーラー、車、家を持つことが若い夫婦の夢で、共働きで手に入れていった。

子供にも進学を、と、子供は1人か2人となっていく。


・・・・・・・


全国に「こども食堂」が広がっている。

民間の定食屋、NPO、民間支援団体などが貧困層の子供や母親に50円~100円の金額で食事を提供するものだ。

ただ、広がっているといっても、どの程度かわからないのが残念だ。


ある県で教師をしてる人と話をしたことがある。


「入学式は欠席します。」

という連絡があり、まら、貧困についても知っていたので、彼女はピンときたらしい。

その家庭を訪問すると、どうやら学校の制服が買えない家庭のようだった。

普段は私服だが、入学式や修学旅行などの時には制服を着るらしい。

だが、その数万円の捻出が無理だから、と。


彼女は卒業生に聞いて、可能であれば制服を学校に寄付して貰えないだろうかとお願いした。

それがきっかけとなり、その学校は卒業生の寄付により毎年困っている家庭の人が譲り受け卒業の時には寄付をするというシステムが出来上がった。


・・・・・・・


なりたい職業が、高校や大学での専門知識を必要とする場合。

生活保護の家庭の子は諦めなくてはならない。

経済的に困難な過程の子は諦めるか奨学金や教育ローンの貸与をしなくてはならない。


中学、高校を卒業して数年働き学費を稼ぎながら勉強して進学するという方法はある。

通信教育という方法もある。

だが、「その年齢でなければ」味わえない、友人達との交流というものもないわけではない。


先の

「大学卒業は出来たが、この年でこんなに借金がある。」というものについて、私には何とも言えない。

ネガティブな考えにも思えるが、だが、通学中にアルバイトに重きをおき、十分に勉強が出来なかったり友人達との交流が出来なかったのだとしたら不満があって仕方ないように思える。

確かに、この国の支援はもう少し充実していても良い。

フランスでは少子化の問題を解決するために即、子供を持った家庭に補助金が多く出るようになった。

日本の対応は少子化対策にも貧困についても遅い気がする。



日本は、今後、何処に向かうのだろうか。

若い青年、子供達に希望を、と願わずにいられない。

50円で美味しいオムライスを食べて

「美味しい! とっても幸せ。」

そんな思いを沢山してもらうには、国、大人はどうしたらいいのだろうか。

個人あっての国か、国あっての個人か・・・最低限の生活とは何だろう。

大人も子供も心の中に「希望」「夢」という言葉や目の輝きが消えないといい。






富裕層と貧困層の差が拡大しているのは、確かなように思える。


以前のように、「頑張れば家が持てる」「中流層に入れる」「頑張れば」「頑張れば」という個人、家庭の頑張りだけでは足りない気はします。


人の目の輝き、叶わなくてもいいけれど「夢」を持つこと。

それらが失われないことを願っています。

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