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プロローグ

東京。若者の街、渋谷。


おそらくサボリであろう学生達の行き交う昼間のこの街に、明らかに場違いな老けた男がひとり、歩いていた。


そんな彼を誰も気に留めない。


それでいて常にカメラに監視されてる錯覚にとらわれている、その男は、暑くもないのに汗をかき、疲れてもいないのに息を切らし、うそぶいてもいないのに目を泳がせて、ただ、歩いていた。


左右のビルが流れる。

若者達の声も流れる。

いつの間にか男は走っていた。



これは地球上から人類が滅亡する五時間前のこと。

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