不審者からのお風呂
これにてスットク終わり。
明日から更新できません(m´・ω・`)m
(´∀`*)編集したら文字数減った
父さんは風呂場を教えた後、魔法で作り出した水の玉を放り沸騰石(検索の結果)を投げて風呂を沸かした。水蒸気が浴室に満ちて、一気に温まる。即興お風呂の完成だ。
その後、父さんは用事があるからと言ってどこかに出かけて行った。
密かに一緒に入る事を回避した事に安堵した。小説では一緒に入って身体を洗われるってのがあるけど、私には無理だ。ハードルが高すぎる。
天井の魔法陣に魔力を流すと、シャワーが出てきた。……常識情報に感謝カンゲキ雨嵐、神様本当にありがとう!
そしてシャンプーとリンスらしきものをつけて髪を洗っていく。
一度では泡立たなかったから、二度三度やって泡立ってきた。もこもこと頭に泡を盛ったりしながら遊ぶこと20分くらい。洗い流すとサラサラと絹のような髪になった。これリンス要らないんじゃないの?ってくらいのサラサラ感。……まぁ一応リンス付けるけど。
これで髪は終了したから次は身体だ。改めて鏡の前に立つと解る異常なまでの痣と傷跡。元の肌が白いから余計に目立つ。痛覚が麻痺しているのか、押しても全然痛くない。
一つため息を吐いてトローリとした液体をベタベタと身体に塗りつけた。常識情報ではこれで身体を洗うってあったんだけど。
肌触りが気持ち悪い。ニュルンニュルンしてて滑りはいいんだけど……これもしかしなくてもローション?本物は見た事ないんだけどさ、確かこんな感じだって言ってたよね。石鹸じゃないんだ。
「ふぅ……」
湯船に入ると無意識のうちに声が漏れる。入る時にいつも通りに入ろうとしたら溺れそうになったのは余談だ。この身体にも慣れたと思ったのに……。
今日は色々な事があったな。父さんに出会えた事は幸運だった。もし出会えなかったら私はあの湖で人に飢えていたかもしれない。
……早く自立しないとね。いつまでも父さんに甘えてばっかじゃいけないからね。そう言えば、ギルドって私でも働けるかな?推定五歳児なんだけど。
お風呂から上がると戸棚にタオルと子供用の服が置いてあった。タオルで水気をとって服を着る。黒いTシャツに茶色の短パン。男女兼用みたいな感じだ。
リビングに戻ると父さんが転移してきた。父さんは私の姿を見ると感極まった感じで抱きしめてきた。
「と、父さん?」
「……っと悪い」
「いいけど」
いきなりでびっくりしただけだし。それにしても何に感極まってたんだろう……。
父さんは空間に亀裂を入れて(ボックス)中から沢山の袋を足りだした。……ナニコレ?
「どんあ服が好きか解らなかったから、適当に買ってきた。落ち着いたら一緒に買いに行くか」
「こんなに、要らない」
買いすぎ。子供なんてすぐに成長するから数枚あるだけでいいのに。
「でも女の子なんだからあって困る物でもないだろ?」
「……ありがとう」
別にオシャレなんて興味ないんだけど……。まぁ働きだしたら徐々にお金を返せばいいよね!それに好意を断るのも失礼だって小説に書いてた。
「あ、そうだ。オトハの体調が良かったら明日、ギルドに行って魔登録しに行くか」
「魔登録?」
「ああ、魔力量と属性を調べるんだ」
なるほどね。登録したらギルドで依頼とか受けれるかな?早く働きたいんだけど……。
まずはスラスラと喋れるようになるのと、暮らし方を学ばないとダメだよね。一人である程度出来ないと。
「今日はもう疲れただろ?今、夕飯作るからそれ食べ終わったら寝ような」
え?もうそんな時間になってたんだ。頷くと父さんに抱き抱えられてリビングのソファに座らされた。
父さんの後ろ姿を見送りながら、料理もできるようにならないとって思った。
……ギルマスのポジション作者に代わって欲しいです。どうせ音羽ちゃんは世界最強になるんでしょうね。どうせ。