3P.天龍院見下下と天龍院父下下
天龍院見下下
「愚者のコースケが、1億円を元手に投資を始めた⁉」
「うん、コースケはお調子者で、乗れば乗るほど強い。そして経営系の大学を出ていたから、案外こういう商才に長けている」
コースケは投資によりどんどん資産を増やしていく。そして、そこに全額投資したミカゲにも配当金がガンガン入ってくる。
「親父、早くしないと食われるよ、私とコースケに」
「チョコボールでも食ってろ‼」
トカゲはミカゲにチョコボールを渡し、状況を整理する。まだトカゲはどこにも投資していない。今からコースケに投資をしてもミカゲには追い付けない。から選択肢から外し、だからといって自身の分身である富豪のキョーヘイに投資をしても意味はないだろう。何故ならキョーヘイは散財はしないが、コースケのような大勝負はしない。要するに超堅実に資産運用するタイプだからだ。
「くっくっく」
不敵に笑うミカゲは、トカゲが悩んでいる間にコースケ株を切り、目ぼしい地底人にどんんどん投資していく。
「な!」
「遅い遅いぜ、親父。戦況を素早く読めなきゃ、このゲームには勝てないのさ」
こうしてミカゲはトカゲとのヒュマゲに、初めて勝利を収めた。
天龍院父下下