9話
アクタ「やっぱり初めてだとこうなるよねー」
ゴショク「いまだにこんなことをする店があるとは…」
アクタ「しょうがないよね、人間だし。欲には勝てないでしょ」
ゴショク「それにしてもこれからの取引を正当な値段でするだけでいいとは…」
アクタ「お金もプラスでもらえたからいいんじゃない?一応落とし前はついたんだし」
ゴショク「このようなことが無いように気を付けさせます…」
アクタ「ゴショクさんの仕事じゃないでしょ。信頼を売り買いする仕事ならそのうち勝手に潰れるって」
ゴショク「そうだといいんですが…」
アクタ「それじゃ、次身分を作りに行こうか」
ゴショク「それでは協会へ向かいましょう」
アクタ「はーい」
―冒険者協会―
ゴショク「ここです」
アクタ「あらら、ちょっと古臭いね」
ゴショク「戦争で残った少ない施設ですからね…」
アクタ「そうなんだ?それじゃ行こうか?」
―
アクタ「すみませんーすみませんー」
???「はいはいー今行きますよー」
???「お待たせしました。あれ?初めましてですね?」
アクタ「一応兵士見習いってことになっているアクタって言います。冒険者になりに来ました」
ルーネ「これはご丁寧にどうも。私はルーネと申します」
アクタ「よろしく!」
ルーネ「それでは、冒険者になりたいとのことですが、保証人の方はいらっしゃいますか?」
アクタ「あー、そういうの必要なんだ?ゴショクさんとかどう?」
ルーネ「ゴショクさん?誰ですか?」
ゴショク「ルーネさん、お久しぶりです。私がゴショクです」
ルーネ「あー!兵士長さんじゃないですかー!」
ゴショク「大きな声は控えていただきたい…」
ルーネ「失礼しました…それではあなたのお名前の欄。武術・魔法の欄。最後に登録料として3万いただくんですがよ
ろしいでしょうか?」
アクタ「名前と…魔法…ね、3万かぁ。意外と高いんだね」
ルーネ「冒険者は各国・各町の移動賃が掛からないとの、入国税が取られないので色々なところへ旅をすればお得に
なっていきますよ」