7話
兵士「着きました。我が故郷のショウセン王国です」
アクタ「へぇ、王国だったんだ?」
兵士「えぇ…、それでは少しお待ちください」
兵士が門番と何やら話をし、帰ってくる。
兵士「身分不明ですと困りますので一応兵士見習いということに致しました。後で身分を作ってもらっても良いですか?」
アクタ「どういうのが必要なんだ?」
兵士「自由に取れるのは冒険者・用心棒・商人あたりでしょうか」
アクタ「ふーん、それがないとどうなるの?」
兵士「基本買い物すらできなくなります」
アクタ「それは困るなぁ、何かお薦めできる身分ってある?」
兵士「自由度が高いのはやはり冒険者でしょうか。あなたほどの才能があれば食べるのには困らないでしょうから」
アクタ「ちなみこのまま兵士になった場合ってどうなるの?」
兵士「兵士になるには基本武術などの得意なものがないとなれません。魔法の類を使える者も、実績がないと登用は
されません」
アクタ「それじゃ冒険者が一番良いのかなぁ」
兵士「そうだと思います。本来であれば稼ぎが安定しなく、不人気な職にはなるのですが、あなたほどの力があれば、生きていく上では困らないでしょう」
アクタ「それじゃ、そっちも案内してもらってもいい?」
兵士「わかりました。売買を含め、ご案内という形で7万で引き受けさせてもらいます」
アクタ「わかった。よろしく頼むよ」
兵士「それでは下の者は城に帰させるので少々お待ちを」
アクタ「はーい」
―
兵士「それでは向かいましょうか。まずは素材を扱っている場所ですね」
アクタ「お願いするよ」
兵士「そういえばお名前を言い忘れてました。私はこの国の騎士長をさせていただいているゴショクと言います」
アクタ「ゴショクさんね、俺はアクタ。よろしく」
ゴショク「よろしくお願いします」
アクタ「それにしても王国にしては人少ない?」
ゴショク「そう思われるのは当然かと思われます。栄華を究めていた時代は過去なので…」
アクタ「何かあったの?」
ゴショク「よくある話です。戦争や貧困、そこから這い上がっている最中です」
アクタ「だから厳戒態勢ってことね」