2話
芥「これが新しい体か?全然痛くないんだな」
『生まれ変わるのに名前も変えされてもらうのだが、どんな名前がいい?』
芥「音はそのままカタカナのアクタでいい。この音が好きなんだ」
『そうか、それではアクタよ。新しい人生を謳歌してくれ』
アクタ「あぁ、ここまでしてくれてありがとうな。神様」
『これでもしたりないくらいだ』
アクタ「今度は100年後くらいに会いてえな」
『アクタが望めば会えるであろう』
アクタ「そっか、それじゃ」光の扉をくぐる。
『あぁ、達者でな』アクタに聞こえるかどうかわからないがアクタは手をあげ後ろ向きながら手を振った。
―
アクタ「んー、空気が気持ちいいなぁ」
アクタが現れたところは山頂。あたり一面を見回す。
一周見て街の場所を確認する。
アクタ「東にふたつ。西にひとつか。どっちに行こうかなぁ」
ふらふらしているとき、西から煙が上がっているのを見た。
アクタ「第一街ビト発見ってか?よし、これも何かの縁、西に向かうか!」
―
アクタ「思ったよりたけぇな」そう言いながら降りている。意外と高く、降りるのに2時間かかった。
意外と疲れないことに驚きながらも鬱蒼とした森を見ながらため息をつく。
アクタ「はぁ…上から見た時もあるなーとは思ったけど、意外と見えねぇなぁ」
雑草も生い茂る中、分けながら進む。すると何かいい匂いがする。
アクタ「これは肉の焼ける匂いか?美味そうだなぁ」
匂いの方向に足を向け、再び歩き出す。
そう遠くはなく、10分くらいで着いた。
そこには踊り狂う、何かが居た。
アクタ「人間じゃねぇ…なんなんだあいつら?」
木の影に隠れながら思考を巡らす。
アクタ「これは魔物っていうのか?」
ガサゴソ。
アクタの後ろから音が聞こえる。
アクタは急いで後を振り返った。
そこには踊り狂うやつと同じやつが目の前に。
アクタ「やっべぇなぁ」
苦笑いをして神様にすぐ会うと思いを馳せた。