17話
素材屋が経営していた店は無人と化していた。
アクタ「まぁ、そりゃそうだな」ゆっくりグラート亭へ向かう。
―グラート亭―
ルーネ母「あら帰り早いのね?」
アクタ「今日は呼び出されただけだから、本格的な活動は明日からにしようかと」
ルーネ母「それじゃ夜になったらご飯食べにきなさいね」
アクタ「あいよ」
―次の日_冒険者協会―
ルーネ「だいぶ遅くに起きられましたね」
アクタ「一回起きたんだが、うとうとしてた」
ルーネ「それで今日から本格的に依頼をこなして行くとか?」
アクタ「生きて行くためには仕方ないからな」
ルーネ「それではこちらをどうぞ」
アクタ「優遇ありがとう。それじゃ行ってくるよ」
ルーネ「いってらっしゃい!」
―
アクタ「今回の魔物は黒種の下の赤種ゴブリンの討伐か。敵は弱いけど数が50体か…これは確かにめんど
くさいだろうなぁ」
商人のギドーさんが追加でボックスを支給してくれた。100体分のやつを貸す代わりにそこに入った素材で手
に入った金の2割を渡すという条件だった。
アクタ「10体は自分のところに入るけど、余った分は勿体無くなっちゃうからな。持っているだけでは金を
取られないわけだし、まぁまぁいい条件だな」
歩いて3時間過ぎたところに廃坑があった。どうやらここに住みついているらしい。
アクタは周りを確認する。廃坑だけあって、あらゆるところに入り口がある。
入り口が中で繋がっているとすると中から逃げられる可能性がある。
入口は合計4箇所。3箇所に白炎を設置する扉を覆うように通り過ぎたら魂だけ焼けるように放つ。
残りのもう1箇所から廃坑の中へ入っていく。
左手に盾と右手に短剣を持つ。短剣に白炎を纏わせ、光源にする。
奥に入って行くにつれ匂いがキツくなってきた。
どうやら何かが死んでいるらしい。おそらく腐敗臭。
盾を持っている左手で鼻を摘む。
さらに進むと火が揺らいでいるのが見える。
さらに人間ではない音が反響している。
見た感じ、50ではきかない数がいる。そして真ん中に檻のようなものがある。
目を凝らしてみると…あれはおそらく人間。




