1話
俺の名前は石打芥。
名の通りつまらない人間である。
親は小説家が好きで付けたな名前らしいが、意味を調べると悲しくなる。
響きだけで言えばカッコいい部類に入るんだろうが、小学生の名前の発表会で俺の名前はゴミへと変わった。
他称ゴミは虐められないはずはなく、小学校4年生から今に至るまで虐げられていた。
自分で言うのも何だが、それなりに顔はいい方だと思う。だが、それが他の奴らの癇に障ったらしい。どんどんエスカレートしていった。
最初は可愛いもんだった。ゴミだからって箒で叩かれたり、雑巾で顔を拭かれたり。臭かったなぁ。
中学になるとどんどん酷くなってくる。先輩後輩関係なくゴミ扱い。分別など声を張って人様の教科書を捨てたり、燃やしていた。
頭がよかったから授業には追いつけていたけど先生に教科書の所在を聞かれ吃った。
先生も先生で虐められているのは傍観。話をしてもエスカレートする。悪循環ってやつだ。
それを放置していたら中学3年の夏、キャンプファイヤーがあった。
これに出席したのがそもそもの間違いだった。
悪ノリが過ぎると言うものだろう。
俺はキャンプファイヤーの中に突っ込まれた。
全身火傷、深度の火傷だったらしい。皮膚も再生せず、変な汁が皮膚を伝うとそれも頭が狂うほどの痛みがある。
病院に行ったがそのまま俺は全身性ショックで亡くなった。
なのに、なぜ俺がこんな飄々と話しているかって?
今俺は神とやらと対峙している。
『悪意の塊のような腐った世の中に生命を宿したこと誠にすまんと思っている』
芥「神様のせいじゃないだろ?いくら人類の祖だとはいえ、あんな奴らができるなんて思わないよな」
『直接下界に手を出せればいいんじゃが、それは禁止されておっての』
芥「そうだよな、そんなことできれば何でもありの世界になっちまう」
『芥はこの世の中は腐りきっていると思わないか?』
芥「そうか?まぁ上が上なら下も下ってことだろ?俺の周りだけが悪いわけじゃない」
『芥には2つの選択肢を与える。1つ目は優秀な能力を与えて腐りきった現世に蘇り、復讐をする。2つ目は優秀な能力を持って新たな世界へ行って楽しむ』
芥「復讐は復讐を産みかねぇ。俺は新しい世界へ行くぜ。どうせ現世には血縁もいねぇしな」
『芥ならこちらを選ぶと思っておった』
芥「火を使える能力がいいなぁ。俺火を見るのが好きなんだ」
『そうか…よかろう。お前には特別な力を与えよう』