呪われた屋敷に、住み込みで働きます！

どうもはじめまして。マーメリズと申します。
この物語の主人公をさせていただいております黒魔道士の女子でございます。ぺこり。

唐突ですが私、初っ端から彼氏に騙されまして。
有り金持ち物全部もって行かれてしまいました。泣きました。

そんな中、冒険者ギルドでお仕事相談してましたら、有名人兄弟の護衛という募集がありましてですね。

弟くんは十歳くらいの可愛い男子です。あどけなさが女子の本能くすぐりまくりです。見てたらほわほわになります。
お兄さんはクールです。クールビューティです。目で射抜かれると、心臓が爆撃受けたみたいになります。
これぞ目の保養！ しかもドラゴンスレイヤーだってさ！ という、スペシャルスターな方々とのお仕事です。

すごい倍率であるはずなのですが、なぜだか私、採用となったわけです。

……ところが、ですね。

え？ 兄弟じゃない？
護衛じゃないの？ 介護なの？
住み込みOKだけど、これ住めるの？
つか、めっちゃ呪われてるじゃんね？

と、このように「はてな」だらけの現実に巻き込まれてしまいました。

今はですね、ワケありが過ぎる依頼者と共に、文化的な生活をすべく日々奮闘しているところです。

あ、あとあと！ 呪いには気をつけた方がいいと実感している、今日この頃なのですよ。