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ドラゴンの求婚ととあるギルドマスターの災難

作者: 紫月


 それはある雨の日の事だった。就活帰りにトラックに轢かれて死んだ私は、クロウェシアという異世界に降り立ち、冒険者として暮らしていた。いきなり異世界がどうのというのは荒唐無稽な話だけれど、よくある小説のような出来事が現実に私の身に起きてしまったのだから仕方ない。


 神様の手違いというやつで死んだらしい私は、お詫びとして常人離れした力を貰った。剣を握れば伝説の剣豪の再来と言われ、魔法を使えば森羅万象を意のままにする(いにしえ)の大賢者に比肩すると言われる。そんなわけで瞬く間に冒険者ギルドの最高ランク・SSS級に到達した私の元には、指名でいつもたくさんの依頼が舞い込んできた。


 生きるためにチートな能力を貰ったというのに、そのせいで危険な場所に行く羽目になろうとは皮肉な話だけれど、それでも困っている人たちを放っておけない。数ある依頼の中からいつものように一番緊急性の高そうな依頼を選んで受注した私はその日も転移魔法を使ってドラゴンが現れるという辺鄙な村に飛んだ。


 今回の依頼人である村長の話によると、この村のはずれには竜の里と呼ばれる山があるらしい。基本的にはドラゴンという生き物は穏やかな気質で、人をむやみやたらと襲う事はない。しかし、それにも例外はあった。手負いのドラゴンはとても狂暴になり、他者が自分に近付く事を極端に嫌う。厄介な事に、その手負いのドラゴンが山の麓で暴れているらしい。


 依頼の内容はこのドラゴンを無力化してほしいとの事だった。



 村に被害が出る前に何とかしなければ……。


 都市部から遠く離れた辺鄙な村である事と、ドラゴンという最低でもSランク級の高難易度討伐クエストゆえになかなか引き受けてくれる冒険者がおらず、私に断られてしまえばもう後がないと涙ながらに訴える高齢の村長を宥め、さっそく件のドラゴンの様子を見に行くことにした。




《立ち去れ……!》


 そんな声が聞こえてきたのは村の居住区を抜けてまもなくの事。聞こえたと言ってもそれは頭の中に直接響く思念のようなものだ。よく耳を澄ますと巨大な生き物の粗い息遣いが聞こえてくる。どうやら声の主は例のドラゴンと見て間違いないらしい。


 暴れているという話だったけれど、今は容態が落ち着いているのか、こちらに警告を飛ばすくらいの理性は残っているみたいだ。だけどその警告に従うわけにはいかない。


 そろりそろりと音を立てずに近付く。それはとても根気のいる作業だった。常に神経を尖らせて相手の気配を探りつつ、ほんの僅か足を進めて少しでも相手が動き出す気配を感じ取ったら動きを止め、収まったらまた動き始める。魔法を使って一気に距離を縮めないのは下手に刺激しない為だ。


 時折バキバキと木々のへし折れるような音がして正直生きた心地がしなかった。


 そうして小一時間かけて少しずつ近付き、ようやく全貌が明らかになったドラゴンは大層美しかった。チープな表現だが、そうとしか言いようがない。


 新雪を思わせる白銀の翼と鱗が雨雲の隙間からこぼれた太陽の光を反射してキラキラと輝いている。



《聞こえなかったのか、人間の娘。これが最後の警告だ。即刻、ここから立ち去れ!》



 思わず呆けたように見とれていたところ、目の前のドラゴンの声ではっと我に返る。


 いけない、あまりの美しさに心を奪われて本来の目的を見失うところだった……。


 改めて見ると咲きほど特に綺麗だと思った翼の付根あたりから血が滴っている。



《ぐっ……》



 ドラゴンに傷を負わせられる存在自体が稀な上に、それなりに強い者ならば普通は無闇にドラゴンに手を出さない。どうやって怪我したんだろう?


 原因はともかく傷は相当痛むようだ。



「怪我をしているのは翼だけ?」


《……ああ、忌々しい! 翼でさえなければ、かような場所で惨めにのたうち回らずに済むものを》


「なるほど、飛べないからここに……」



 幾ら言っても帰らぬ私を追い払うのを諦めたのか、存外素直にドラゴンは私の質問に答えてくれた。それを受けて私は考えを巡らせる。



 依頼の内容はドラゴンの無力化。しかしそれにも二通りの解釈がある。ここで戦って文字通り命を奪うか、原因を取り除いて大人しくさせるか、だ。


 村長の話を聞いた時から考えていた。ギルドで受注した際にはたしか討伐依頼に分類されていたから、殺すことを想定しているはず。


 だけど治せるものなら治してやりたかった。すでに怪我に苦しんでいるというのにさらに斬りつけるようなことは出来ればしたくない。理性のある生き物、会話の成り立つ生き物なら尚更だ。


 それに綺麗事だけじゃない。あまり短絡的に殺してしまうのはきっとこの村にとってもよくないはずだ。ここで殺してしまえば、竜の里のドラゴンが報復にやってくるかもしれない。



「ドラゴンさん、ちょっと触るよ」


《何をするつもりだ?》


「怪我の治療」



 もうどうにでもなれの境地なのか、ドラゴンは無造作に近付く私に抵抗しなかった。代わりに私の言葉を聞いて訝しげな目をする。それに対して端的に答えたつもりだったけれど、ドラゴンはさらに目を細めた。



《ふん、出来るものならやってみるがよい。知らぬのかもしれぬが我らドラゴンは……》


「魔法が効きにくいのは知ってる。……あんまり調子に乗ってると傷口に塩塗りたくるからね」


《ぐっ……》



 さしものドラゴンも痛みには弱いらしい。ふてぶてしかった物言いにかぶせるように言い遣ればすぐに押し黙った事に私は少しだけ機嫌を良くした。もちろん今のあれは冗談、本当にそんな事をやるつもりはないけれど。



「彼方よりいまし吹き頻く風よ、空より舞い降り我が頬を濡らす水よ、畏み畏み申す。癒すは碧き水、拭うは草薫る緑の風。彼の者に癒しを与え、憂事を取り去りたまえ」


《なっ……!? それは人族には使い手がおらぬはずの古代魔法!? ……いや、そんなことよりこの魔力は……!?》



 いつもなら無詠唱で発動させている魔法を一言一句丁寧に詠唱する。なにやらドラゴンが騒いでいるみたいだけど今は無視して、治療に専念だ。


 すると掲げていた手のひらから柔らかい光が飛び出し、みるみる傷口は塞がった。



「どれどれ……? ……うん、問題無さそうね。治療完了! 私ってばやっぱ天才」


 具合を確めるようにペタペタと患部だった場所に触れれば、鱗のひんやりとした感触が気持ちいい。


 魔法のすごいところは、そこに傷があった事などまるでわからないくらい、綺麗に痕も残さず、一瞬で治してしまえることだ。


 もっとも、魔法を使うには魔力と適性が必要だけれど。



 癒しの魔法を使える人間は少なく、また今しがた私が使ったのは、遠い昔に失われたと言われていた古代魔法だ。


 魔力抵抗の強い鱗に覆われたドラゴンだからと、最上級の癒しの魔法を省略することなく念入りに詠唱してぶつけてみた。


 結果は一目瞭然、めでたく完治と相成った。



《や……》


「や……?」



 自画自賛し、暫く鱗の感触を堪能していたところ、手元に震えを感じてドラゴンの顔を見遣れば、ドラゴンはこれでもかというほどカッと目を見開いていた。琥珀色の虹彩が爛々と輝いて見える。



「あれ……? これってもしかしてピンチ?」



 獲物を狙うような視線に晒されて本能的に危険を感じ取ったのと、ドラゴンの高らかな声が頭に響き渡ったのはほぼ同時だった。



《やったぞ! やっと! 千年にも渡る我が宿願は達せられた。……ようやくだ! ようやく我が魂のつがいに出会えた!》


「えっ、つがいって何? 急にどうし……?」


《こうしては居れん! 彼女を私の住み処に連れて帰らねば……! ああ、今日からは私の住み処ではないな、私と彼女の住み処だ! 嗚呼、愛しき我がつがい!》



 伝わってくるのは歓喜、欣悦、欣喜。声と共に急流のように押し寄せて来るドラゴンの感情に押し流されそうになる。



「頭がっ……!」



 情報過多で処理しきれずに割れてしまいそうだ。目の奥でチカチカと何かが瞬くような感覚に、思わず目を瞑り、両腕で頭を抱える。


 視界ゼロの中、私の腕ごと何かが包み込むように身体に絡み付いてきたのがわかった。


 表面はひんやりと冷たく、滑らかな何か。そう、先程まで触れていた竜の鱗のような……。



《何があっても君を取り落としたりしないが、しっかりと私に掴まっていてくれ》


「え、いったい何を? ……きゃっ!」



 ようやくドラゴンの感情の濁流が落ち着いた頃、ぴったりとくっついていた何かが離れて、不意の浮遊感に襲われる。


驚いて目を開けると目の前にドラゴンの顔があった。



 手を伸ばせば届く距離にある世界最強生物の顔。普通の人間なら腰を抜かしてしまう状況だろうけど、何故だか不思議と怖くはない。


 そっとどこかに降ろされて、きょろきょろと見回せば自分がドラゴンの掌の上に立っていることに気付いた。



《小さくて愛らしい私のつがい……。ずっと見ていたいがまずは家に帰ってからだ》



 言い終わるや否や、私を抱えたままドラゴンは大空に飛び立った。





***




「んんっ……」


「よかった! 目を覚ましたのだな!」



 目を覚ますとそこには見慣れない天井と、これまた見知らぬイケメンがいた。



「急に気を失ってしまったから、心配したのだぞ!」



 そう言って見知らぬイケメンはずずいっと手を取る勢いで私に迫ってくる。……いや、実際に両手を取られた。



 男性の横顔から滑り落ちた一筋の白銀の髪が私の頬を擽る。


 あら、綺麗なお顔……と一瞬だけ、イケメンに見とれてしまった事は認めよう。でもそれはほんの一瞬のことだ。



「ち、近い……っ」



 すぐに我に返った私は、間近に迫った美しい顔の圧力に堪らず、イケメンの両手から自分の手を引き抜いて男性らしいゴツゴツとした胸板を押し返す。自分が後ろに逃げられるなら逃げたかったけれど、私の背中は柔らかなベッドに横たわっていた為、距離を取るにはこうする他なかった。


 するとイケメンの顔が何故かとても苦しげに歪む。



「私に触れられるのは嫌か……?」


「いえ、あの、嫌とかではなく、その……。ものには順序というものがございまして。私たち初対面ですし、というかたった今、初めて会話をしたばかりですよね?」



 羨ましくなるような陶器肌の、彫りの深い目元に影が宿っている。そんな表情をさせているのが自分だという事実に、私はひどく狼狽していた。焦りから、何とか目の前の美形を宥めようとするのに必死になる。



「会話をしたのはこれが初めてではない。それに最初に触れたのは、貴女の方からだった」


「私が……!?」



 覚えてくれていないのか、と目に見えて落胆する迫力美形の様子に私はひどく狼狽えた。


 こんなイケメン、一度見たら忘れるはずがないのに、いくら記憶を辿ってもなにも出てこない。これじゃ私が彼を弄んで捨てた悪い女みたいだ。


 身に覚えは全くない。自慢じゃないけれど、こっちの世界に来てからは色気のある話とは無縁だった。魔法が使えるのが嬉しくて、また名のある冒険者として昇り詰めていくのが楽しくて、恥ずかしながら色恋沙汰のことなんて頭からすっかり抜け落ちていたのだ。


 きっと就職活動というストレスから解放された反動のせいに違いない。



「あ、あのあのあの、何かの間違いじゃ……?」


「つがいを間違う事など有り得ない」


「つがい……?」


「そうだ。翼の傷を治療してもらった時にこの肌に感じた魔力は紛れもなく私のつがいのものだった。傷を負っていたとはいえむしろ何故、一目見た瞬間にそうと判らなかったのか己を情けなく思うよ」


「翼、傷、魔力、つがい……ああっ!」



 すべての単語が頭の中で繋がった瞬間、閃いた。



「もしかして、あのドラゴンさんですか?」


「……なんだ? 気付いていなかったのか」


「いや、普通わかりませんよ~!」



 ようやく、ぼんやりとだけど自分の置かれた状況が理解できた。



「貴方は今は人の姿をしていますが本当はドラゴンで、私をあの場から連れ去ってここに運んだ。これで合ってますか?」


「ああ、そうだな。飛んでいる途中で急に気を失ってしまうものだから、心配で心臓が止まるかと思った」



 答え合わせをするように一つずつ確認するように問えば、彼は嫌なものを思い出したかのように眉間に苦悩のシワを寄せる。



「ああ、それはきっと魔力を使いすぎてしまったせいですね。少し気合いを入れ過ぎたみたいで……。今はこうして魔力も回復して元気なので、心臓が止まるだなんて大袈裟ですよ?」


「大袈裟なものか! せっかく出会えたのに、貴女が死んでしまったら私は生きていけない……」



 生きていけない。そう言ったドラゴンの紅い瞳は真剣そのもので、出会ったばかりだというのに何故そんな顔をするのかが解らなかった。



「つがいとはいったい何なのですか?」


「つがいとは伴侶のことだ。魂の片割れ、半身とも云う。人間の中には途中で伴侶を変えたり、複数人と関係を持つ者もいるようだが、我々ドラゴンにとってつがいとは唯一の存在だ」


「そのつがいが、私だと?」


「ああ。ずっと、ずっと探し求めていたんだ」



 ドラゴンはぽつり、ぽつりと自分の生い立ちを語ってくれた。



 大人になったドラゴンには自分のつがいを探す旅に出る慣習があるそうで、彼も慣例に従って旅に出たらしい。


 つがいと言っても、ドラゴン同士のこともあれば、人であったり、亜人であったりと異なる種族で結ばれる場合もあるそうで、彼もたった一人のつがいを求めて世界中を旅した。


 ところが、世界中を廻り終えても彼のつがいは見つからなかった。これも別段珍しいことではなく、すぐに見つかる者もいれば、何十年、何百年と長い間出会えないままの者もいるらしい。


 そうしてつがいを得られなかった竜の中には、寂しさの余り発狂して暴竜と化したり、自ら命を絶ってしまう者もいるそうだ。


 とくに力の強い個体は苦しむ傾向があり、数千年に一頭ほどしか産まれない非常に強い力を持った白銀のドラゴンである彼もまた、激しい孤独感に襲われた。



「私が治したあの傷は、自暴自棄になって暴れまわった時に出来たものだったんですね……」


「飛んで探しに行けなくなれば、諦めがつくかもしれないと思ったんだ」



 つがいに恋焦がれて暴竜になるなんて、力の弱い種族(ドラゴンは世界最強生物なのでほとんど全ての生き物がそう)にとっては傍迷惑な話だ。


 そんな思いで目を向けると、彼は気まずそうに視線を逸らして、後頭部を掻きながら言い訳をする。何気ない仕種も絵になるのだから、美形とはずるい生き物だ。


 寂しくて死んじゃうなんて、身体が大きいわりに小動物みたいだけど、ドラゴン全員が大なり小なりヤンデレ気質だと思うと、ちょっと怖い。



「人間にとっては貴方の身動き一つが脅威なんですから、もう暴れちゃダメですよ?」


「ああ、もう暴れたり、自棄になったりはしない。……貴女を見つけたから」



 子供に言い含めるように立てた私の右手人差し指を、彼は絡め取るようにその手に包み込んだ。





「貴女に触れるとこれまでの孤独が嘘のようだ。貴女の体温が甘美な愉悦のように全身を駆け巡る……」


「ちょっと、ストップ! ストーップ!!」



 何やら急に立ち込めてきた桃色の空気に、待ったをかけた。ドラゴンの吐息が熱い。それに恍惚とした表情とコメントが、何か重大な誤解を招きそうだ。彼的には誤解でも何でもないのだけれど。



「……ダメか?」



 事実、彼はすがるように私の目を見つめたまま、己の口許に持っていった私の手の甲や手首に唇を這わせている。その意味が解らないほど私は子供ではない。


 時折聞こえてくる彼が私の肌を食む微かな音に気付いた時、カッと頬が燃え上がるような感覚に襲われた。


 どうしようもなく恥ずかしくて、顔を背けたいのに彼の熱い視線に抱きすくめるように囚われて、どうしても目を逸らすことが出来ない。



「ダ、ダメではないけど……」


「私が怖い……?」



 彼の宝石のような瞳の中で光が翻ったのを見て、慌てたように私は頭を振った。



「貴方を恐れる人間は多いだろうけど、私は一度も貴方を怖いなんて思ったことはないわ。だけど、心の準備が……」



 誤解されたくない。そしてそれ以上に、彼の悲しむ顔を見たくなくて、必死に言い募る。


 助けたドラゴンが目を覚ましたら人間の姿で自分に迫ってきて、私のことをつがいだと言う。


 目まぐるしい状況の変化に混乱していた。だけど、そっと壊れものを扱うように触れてくる彼を嫌だとは思わなかった。



「それならせめて貴女の名前を教えてほしい」



 上手く説明できなくて言葉に詰まる私に彼は懇願した。



「……夕霧」


「ユウギリ?」


「私の故郷の言葉で、夕暮れ時の霧という意味よ。祖母が好きだった花の名を私に付けてくれたの」


「ユウギリ。ああ、私の愛しいつがい、私だけの花……。私の名はファレノプシス。どうか、レノと呼んでほしい」


「レノ……?」


「もう一度」


「レ……」



 二度目に呼んだその名は、そっと触れた彼の唇の中に吸い込まれるようにとけていった。




おまけ



 ――とある街の冒険者ギルドにて。 



「ギルドマスター! ユウギリは!?」



 ドアを蹴破る勢いで飛び込んできた冒険者風の軽装の男に、ギルドマスターは胡乱げな視線を向けた。それはここが、冒険者ギルドでも職員以外立入り禁止の区域だからだ。


 いつもなら早々に退室を願うところだが、それでも男のただならぬ様子に、咎め立てするのをやめて口を開く。



「彼女なら、二ヶ月ほど前にドラゴン討伐の依頼に出掛けたきり戻って来ていない」


「何だって!? あのSSSランクのユウギリが行方不明だと!?」


「いくら強いとは言っても彼女も人間だ。ドラゴン相手なら……」


「彼女が不在ならこの街は終わりだ……。商隊の護衛任務に出た先で、見たことのないくらいのモンスターの大群がこの街に向かっているのを見たんだ。あの様子だとあと数日でこの街に……」


「何、だと……!? ギルド全職員に告ぐ! どんな手を使ってでもユウギリを捜し出すのだ!」




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