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大通りの景観問題

 家を壊して更地にして。

 道を広げてハイお終い、とはいかない。


 道を広げたあとには、側溝と縁石の設置と舗装工事が待っている。

 むしろ、ここからが本番だ。





 日本の道路のすごさは色々とあるけど、アスファルトって言うのは、本当にたくさんの事を考えて作られている。


 舗装、つまり道を平らにするのは当たり前。草が生えないようにするって言う意味もある。

 最近だと排水まで考えられていて、水が地面に染みこみやすい、水たまりのできないアスファルトが開発されている。

 それに車が通ったときに出る騒音の吸収効果、夏には路面温度を和らげる遮熱性と、どんどん道路が進化している。


 日本ではあんまり目立っていない話だけど、こういった技術を研究している人たちは本当に凄い。


 道路関係はなぁ。

 道路族とか税金関連のお話で悪いイメージが強いから、あまりメジャーになりきれないんだよな。

 何100年、こんな話をしているんだろうとは思うけど。政治屋の道路族。



 残念ながら、アスファルトを作ろうと思うと、原油が必要になる。

 そしてこのゲームに「油田は無い」と明記されているので、アスファルトを作りたければ代替え素材が必要だ。


 ……手持ちの錬金術レシピに良いものは無いので、舗装はコンクリートで我慢する事にした。

 天然アスファルトは古代ローマ以前からあったはずなんだけどなぁ。





 コンクリートだからといって、アスファルトのような工夫をできないなんて話も無い。

 ある程度なら応用ができる。


 排水用の側溝を作っているので、そこまで水が流れ込むように本当に僅かな傾斜を作る。

 そして、表面をツルツルにするのでは無く、左右に軽く溝を引き、そこを水が流れるようにした。


 あとは側溝から海やため池まで水の流れるラインを作れば排水も完了。

 居住区の海抜は8m程度。満潮時は最大で5mほど海面が上昇するけど、まだ3mは余裕があるので、排水能力に大きな問題は無いはずだ。



 騒音の方は、難しい。


 アスファルトが騒音を吸収するのは、空気を多く含んでいるからだ。

 完全に詰まっているコンクリート製の道路では、より大きく音が響くだろう。


 なので、街路樹を設置する事にした。

 樹が音を遮る壁になる訳だ。

 あんまり効果は無いかもしれないけど、無いよりはマシのはず。



 植える樹しだいでは材木や果物も期待できるので、何を植えるかで論争になったのはお約束。

 レーラは材木用の木を、ラルーニャが果樹を希望し熱く戦っていた。


「町長は!」

「旦那様は!」

「「どちらを選びますか!?」」

「この件で俺は何も言わないよ。二人で存分に話し合ってくれ」


 もちろん、俺は早々に逃げたけど。



 ちなみに、勝ったのはレーラの方。

 俺が逃げた事でラルーニャが不利になった模様。


 この件でも、ラルーニャの機嫌が少し悪くなった。

 またご機嫌取りが必要だねぇ。

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