町の区画整理①
途中で色々とグダグダしたけど、町の様子を見るよう、意識を向け直す。
町の改革は、組織を変えて、名前を付けて。そこまでが終わった段階だ。
組織の方は一度だいたいの枠を決めた事もあり、ここから大きく手直しをする事は、たぶん無い。
今箱の組織、町の運営体制で経験を積んで、知識を蓄積していく事が大事だと思う。
もちろん、何か問題があればその都度修正する気でいるけど。そこは細かい変更で済ませたいと思っている。
組織を何度も弄くると、現場が混乱するからね。
今の組織を上手く運営できる方向で進めていきたいと思う。
で。
組織のほうが終わると、次は箱、町のレイアウトのほうに目が行く。
そして町の拡張計画がずさんで適当だったことに、頭を悩ませることになるのだった。
「畑と畑の間が開きすぎていること、住居から遠い事などが問題として挙がっています。
被害の分散のために畑を一か所にまとめる必要はありませんが、住居のほうはご一考していただきたいと思います」
「うちの子たちがね? 臭いって、周りの人に言われているの。やっぱり動物と人のお家は、離したほうがいいと思うんだけど……できそう?」
「すぐには、無理」
「あのね。昨日、おねーちゃんとはぐれて道にまよったの。ごめんなさい」
「ああ、あれは道のほうが悪いな。脇道が多い癖に見通しが悪かったりするからなぁ。ごめんな、アセリア」
みんなから意見を吸い上げてみても、不満が多い事がわかる。
ゴミゴミとした建物の配置は町での移動を妨げるし、スラムのような区画になってしまうかもしれない。
これは町を拡張するときに継ぎ接ぎに建物を作っていったことが原因で、こちらがある程度コントロールしていたはずが、いつの間にか住人が勝手に建物の増設や合体などを行ったために、地図が機能しなくなるほど様変わりしていたのだ。
住人の自由にさせていた、そこまで口出ししていなかったのが問題である。
まずは建築物関連法の整備。
そして建物の配置変更を、大規模にやらないとまずそうだ。
だけど、それをしようにも、大きな、避けて通れない問題が一つ。
「物資が足りない……」
建材不足という問題だ。
住人が一気に増えた事もあり、建物の配置見直しをするには都合がいいんだけど。
木材も石材も、そこまでストックが無かったりする。
建材を外部から購入する金などない。
基本というか、完全にうちは自給自足だ。運送費用がシャレにならない外部購入などしたくない。
人員配置の見直しというか、職種の変更は悪手である。
建材不足は一時的なものだと思っているし、それが満たされた後の離職者・求人の問題もある。
と言うか、ほかにしわ寄せがいく。
俺はこの町に、派遣法を作るかどうかで頭を抱えるのだった。




