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陸運・水運

 魔法を育てれば石を作る事も出来るのかもしれないけど、今のところ、その気は無い。

 なので、石材を確保する為に動こうと思う。



 現在地を簡単に説明すると、海岸線より少し内陸に進んだところにいる。

 近くにはそこそこの水量の川があり、そこから生活用水を取る事になっている。

 川を辿ると山があり、石切、石材関係はそこから取る事になる、らしい。


 じゃあ、石材を手に入れたければ何をするべきかというと。


(いかだ)を組んで運びますか?

 それとも、道を切り開いて陸路で運びますか?」


 と言う事になる。


「川の様子を見て、筏でも大丈夫そうなら筏を優先。

 難しいかな、って言うなら道を切り開くよ」


 道を作るのは大変だけど、いずれやらなきゃいけない作業。

 じゃあ最初から道を作ればいい、って思うかもしれないけど。それはそれ、これはこれ。


 筏が使えるなら水運の方が何かと便利だから、筏も作った方が良いに決まっている。

 古代から中世において、筏を含む水運業の利便性は陸路のそれを上回る。水運は早めに手を付けたい。


 川下りが出来るなら、ついでに近海に出て漁業を始められるからね。

 技術開発のツリーは早めに解放しておくに限る。


 それに、道を作るよりも低コストだから。

 道を作るのは超大変だからね。





 そんなわけで川沿いに、山の方に向かう。


「探検隊だな」

「鉈の人は頑張ってくださいねー」


 道なき道を切り開き、山へと進む。

 川沿いでも草木がボーボーに生い茂っているから、村民に鉈を持たせ、先行させている。

 細い木や背の高い草を切って、最低限の歩くルートを作らせているのだ。


 俺が苦労して切り開くっていう選択肢もあったけど、今回はパス。

 獣道モドキを歩くだけでも大変だから人任せだ。


 一回道を作ってしまえば、後はコマンド操作一つで移動できるんだけどね。

 別に俺がついて行かなくてもそれが可能なんだけどね。

 雰囲気を味わいたいからって後ろをついて行くわけだ。



 適度に苦労し、適度に雰囲気を味わう。

 あとでやりたくなったら、ちょっとだけ手を付けてみる。

 味見と言ってつまみ食いをする感覚だ。


 そんな無責任な事をしても良いじゃない。

 個人用のゲームだもの。

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