空への一歩
爆弾が村の資産を圧迫するという事で、ラルーニャからストップがかかった。
「経験は必要ですけどー。このまま赤字を放置できませんから~」
言っていることは分かるので、大人しく従う事に。
爆弾漁法のコスパが悪いのは知っていたからね。しょうがないか。
爆弾、採掘なら使っても採算が取れるんだけどね。
爆弾関連はいったん凍結されたので、他の事に目を向けようと思う。
「空を自由に飛べたらいいな」
「おそら?」
「そう! 鳥のようにとは言わないけど、空を飛ぶ方法が、人にはある!」
「おそら! とんでみたい!!」
まずは予算確保のため、周囲の理解を得るように動く。
やっぱり、お金を自由に使える立場でも周囲への配慮は必要だと思う。
……最初にアセリアを味方に付けたのは、卑怯な事ではないと思おう。
「はぁ~。しょうがないですねー。ええ、構いませんよ~?」
次にラルーニャ。
彼女はため息を吐きつつも、俺の言葉に賛同してくれた。
計画書の予算を見て難しい顔をしているけど、有用性は分かってくれたようだ。
爆弾は赤字垂れ流しだったからね。
今度はちゃんと黒字の計画書を作ったんだよ。
おかげで理解して貰えたようだ。
それでもため息が出るのは、金額が金額だからだろう。
しばらくはカツカツの運営になりそうである。
最後、レーラはと言うと。
「ああ、新計画ですか。いいですね。新しい事に挑戦するのは。
そうです。私の所にも、もう少し予算を回して貰えませんか?
いえ、新しい事をするのに、今の予算では足りませんので。ああ、こういった計画を進められるぐらいです、私の方にも予算は回せますよね?」
こちらの行動を利用し、ちゃっかり自分の予算も確保していた。
素直なアセリア。
苦労性のラルーニャ。
ちゃっかりさんのレーラ。
三者三様、俺も含めみんなマイペース。
新計画はそんな彼女らに見守られながら、スタートするのだった。




