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爆薬④

 神殿から、商人経由で許可が出た。

 工事用だからと、平和利用なら大丈夫だとお墨付きをいただいた。


 ダイナマイトの歴史を考えると、本当に大丈夫だと言えるかは微妙だけど。

 せっかく許可が降りたんだから、考えないようにしよう。



 そんなわけで石切場。

 前にあった岩盤はすでに切り崩されたあとだが、新しい岩盤に行く手を塞がれている。

 石切場では、邪魔な岩盤は珍しくもなんともない。手間隙(てまひま)かけて切り崩すだけだ。

 俺がやるのは、時短であり、省力化だ。



「村長、こいつが爆薬ですかい?」


 作業リーダーは俺が持ち込んだ爆弾を手に、どんなものだろうと興味深げに観察している。


「それにこれ(・・)で火を点けると、バン、だぞ」


 導火線付きの雷管は外してあるので、爆弾単体では爆発しない。

 だから安心して見ていたわけだが、言われた作業リーダーは、手にしたものが危険物だと思い出して動きを止めた。

 危険なら、事前に注意しているんだがなぁ。信用ないのかね?





 俺たちはちょうど出来ていた地面の穴を塹壕の替わりにして、発破を開始する。

 破壊力は予測がつきにくいが、たぶんこれぐらいだろうという予測で岩盤の近くに爆弾をセットする。

 穴に隠れ、メットを被り、最低限の安全を確保してから導火線に火を点ける。



 火を点け、しばらく隠れていると、大きな爆発音が大気を震わせた。

 周りの森から鳥たちが飛び立ち、獣が逃げる、木々を揺らす音が続く。

 そして岩盤は。


「やりすぎですな、村長」


 その奥の石ごと、砕かれていた。


「岩盤からだけじゃあ、必要な威力を量りかねるって事か」


 爆薬は問題ない。

 だが、岩盤を砕く最適な爆発量を見極める目に問題があった。

 知識チートの問題ではなく経験不足が問題だった。

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