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爆薬②

 火薬というか、黒色火薬。

 これを調合するのは割と簡単だったりする。

 このゲームの世界では、すでにありふれた技術だからだ。


 知識チート系で銃を作るタイプの話がよくあるけど、こちらのゲーム世界観では「神様によって禁止された武器」という制約が存在するため、銃火器の開発はできない事になっている。

 開拓ゲームで銃火器を作るのは禁止と、そういう話だ。


 狩猟を考えると火縄銃ぐらいはあっても良さそうだけど、そこは開発者側のこだわりなんだろう。



 そんなわけで火薬の存在は知られている。

 ただ、用途としてはほとんどが点火用となる。火を付けるための補助アイテムといった立ち位置なのだ。

 稀に花火にも使われるが、経済的な理由から一般的ではない。国王陛下の戴冠など、そういった行事の時ぐらいしか出番がない、らしい。

 このあたりの(世界観)はラルーニャが教えてくれた。



 で、だ。

 今の俺たちは火薬に関する基礎知識があり、花火があり、爆薬がないという不可思議な状態なんだ。

 だから、そこを少し突くだけで爆薬は作れるはず。


 もともと、爆薬と火薬の差異は「燃え方」でしかない。

 瞬間的に燃焼する火薬を爆薬と言うだけだ。

 つまり、火薬として十分な性能を持っているものが手に入れば、あとは機械的な部分、火薬を納める枠を作るだけで爆薬となる。

 いちいち硝石を自作する必要もなく、いきなり火薬を買えるから、爆薬作りの難易度はそこまで高くないのだ。



 もちろん、一回の検証もなく成功させられるほど簡単というわけでもない。ネット情報とウランがあれば原爆を作れる、なんて事がないのと同じだ。何度かは失敗するだろう。

 多少の被害もでるだろう。


 でも、なにも情報がないところから始めるよりはずっといい。

 成功の形が分かっているので、なんの情報も無いときと比べれば実験は確実に早く終わる。

 起きる被害も最低限まで押さえ込んでみせる。



 爆薬の開発は禁止されていなかったので、俺は安心して開発に取り組むのだった。

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