ガラス③
ガラス用の炉を更新したけど、もう一つ改善できるところがある。
それは材料の、砂だ。
砂の質を良くする事で、より綺麗なガラスを作る事ができる。
砂の選別方法と、混ぜ物。
次はそこに口を出そう。
細かい話をするなら、ガラスの材料は砂(珪砂)、ソーダ灰、石灰石だ。
ここで使われる砂は最初から透明な物で、砂浜で特に白い砂をよーく観察すると、透明でキラキラ光っているのが分かると思う。
白いのは、光の乱反射だ。
ここで色つきの砂が混じると、透明にならない。
無駄に人手をかけてでも、透明な物を作る理由があるかどうかだけど。
正直、ガラス瓶を作るだけならそこまで透明でなくても良いんだよね。
ただ、不純物が多いと透明度が下がり色が付くだけでなく、ガラス内部に気泡ができたりして強度が落ちる原因になる。
色はともかく、不純物除去だけはしっかりやらせるよ。
ソーダ灰は、海水から作れる重曹を加熱するとできる物だ。
一応、村でもなんとか生産できる。
こちらは特に言うべき事も無い。
石灰石はただの採取品。
石切場で手に入るので、特筆するような事も無いだろう。
あとは金属などで色を付ける事もできるんだけど、そこまで研究したいとは思わない。
村民に「余力がある時に試してみて」とお願いしたぐらいだ。
どれぐらい時間がかかるか分からないけど、あとで成果が出ると思う。
色を付ける為のものも不純物扱いだからな。
基本の技術が無いうちは無理をしてまで手を出すべきでも無い。
ゆっくりと、出来るところからやっていけば良い。
肝心の不純物除去の方法だけど、これはふるいにかける方法だけど、コツが一つ。
砂を砕く時にかける圧力を調整して、早く砕けた物を先にふるいで落とすやり方があるのだ。
ガラス用の砂はけっこう硬いので、ちょっと圧力をかけただけでは砕けない。
脆い不純物はすぐに砕けるので、低圧の石臼にかけて不純物除去、その後に本命の石臼で砂を細かくしている。
二度揚げならぬ二度砕きで不純物を減らせるのだ。
これでガラスの品質も上がる事だろう。
手間に見合う成果であれば良いな。




