ガラス①
家具職人はいいんだ。
俺がやりたいのは、工場なんだ。
そうは思っても、やっぱり「何を作ろう」とは思いつかない。
逆に、今何ができるか考えてみた。
手持ちの素材と言えば、食料関連に木材、石材ぐらいだ。他は売り物にできるほどの規模じゃない。
金属系は、鍛冶屋はいても小規模で、そもそも鉄を作るのに必要な炉が無いので諦めた。鉄を打つための炉はあるんだけどね、作る方はまだ無理。
……ゲームのファジーさ、どこに行った?
普通のゲームだと鉄鉱石からインゴットを作るまでが定番なんだけど。火山の街にでも行かないと駄目なんだろうか?
船を作れば売れるだろうけど、それは止めておくことにした。
残念ながら、小型の船しか作れないうちでは買い叩かれる未来しか見えない。
商人が乗ってくる船はガレオン船だから、完璧に負けている。
消去法になるけど、やっぱり食品系で頑張るのが良いと思う。
「以前仰っていた缶詰でも作るんですか?」
「無茶言わないで」
缶詰、瓶詰の話をしたことがあるため、ラルーニャは最初にそれを思い出したようだ。
でも、心の底から言いたい。無茶を言うなと。
缶を成型するのが難しい事は言うに及ばず。魔法もまだそこまでの事はやらせてくれない。
瓶詰めの方がまだ現実的。ただ、コルク栓をどうするのかという問題がある。あと、ガラス瓶を安定供給できるようにしないと。
……ガラス細工でも作った方がいいように思えてきた。
ガラス加工をたくさんやらせて、瓶もついでに作って、瓶詰食品に移行する。
それでいいか。




