鉱脈発見
「レアな植物ですか? ええ、ありますよ。たいして使い道のない、ただ希少と言うだけの植物ですが」
鉱床の上に生えている(かもしれない)レアな植物を探し、周囲の探索をする前に。
こういう事に詳しそうなレーラに話を振ってみた。
そうしたら、あっさりと良い返事が返ってきた。
俺が何か言わなくても、周囲の植生を調べていたようである。
「いえ。農業をする者にとっては当たり前ですよ?
小麦を育てていますが、近くに近しい植物が生えている場合、その植物と混ざる危険性があるんです。
それを警戒をするのであれば、周囲の植生を調べるというのは絶対なんです」
「さすがレーラ。頼りになるね」
とりあえず、褒めておいた。
レーラはちょっと顔を赤くしていたよ。
頼りになる仲間のサポートを受けつつ、俺はレア植物があるという場所に向かう。
位置としては、村とキャンプ地の間ぐらいで、やや村寄り。
森と海岸線の間にその植物は生えていた。
「へー。綺麗な赤い花だな」
色はともかく見た目がユリっぽい、赤い花が咲いていた。
レーラ曰く、「毒にも薬にもなりません。根は、一応食用ですが、あまり美味しくありませんし、収穫の手間を考えれば畑に手を入れた方がマシですね」との事。
全くとは言わないけど、あまり使い道が無いような花である。
ただ、よーく見てみると、花びらがキラキラしている。
もしかすると、金属を含む植物なのかもしれない。
ちょっと期待が膨らむ。
そんな訳で、『赤ユリ』――色と見た目で適当に命名した――の周囲を掘り進めて見る。
すぐにスコップが硬いものを掘り当てて。
「おお。すごくあっさり見つかったな」
俺は魔鉱石を手に入れるのだった。




