素材不足
では、今度はポーションのアレンジをしてみよう。
先ほどと手順は同じだけど、使う物を大豆から小麦に変える。
そしてできた物は。
『ストレス解消ポーション(家畜用)』
色が白っぽくなったけど、基本は同じ代物だ。表記は何も変わりがない。
穀物なら大丈夫っぽい。
効果もちゃんとあった。
そうやって一つ目の検証を終えて、スライムの核の在庫を見る。
残りは3回分。
ちょっと、心許ない。
「でも、森に入ってもスライムはいなかったんだよな」
「他で見たという話もありませんね。今のところ、畑の一件だけです。
当時、私はいませんでしたから、伝聞でしかありませんが」
レーラと少し話をしているけど、あのボーナスバトル以降はスライムを見ていない。
レーラはあの時いなかったので、スライムを見た事もない。
モブ村民からも、情報は上がってこない。
素材の補充は、当てが無かった。
生産活動には、安定した素材の供給が絶対に必要。
手に入れる手段を確立して、初めて意味がある。
ポーションクラフトのために、スライムの狩り場を探したいと思う。
思うけど、それをどうやってするのかが分からない。
「あの時は――魔法で畑に水をやっていたんだったか?」
あれ以降はあまりやっていないが、たしかあの時は『ウェット』で畑の水やりをしていたはずだ。
それ以降では、畑に水をやってもスライムが出てこないのであまり気にしていなかったけど。
「前提条件が違うのかもしれませんね。
同じ場所というのは同じ環境に見えて、一つだけ大きく違う点がありますから」
そうだ。
「最近、スライムが出た」という経歴が付加されているんだ。俺たちの畑には。
だから、もしかしたら。
「違う場所に新しい畑を作り、そこで試してみましょうか?
最近、新しく拓いた場所があるでしょう?」
別の所でなら、スライムが出るかもしれない。




