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ポーションクラフト②

 ポーションの作り方は簡単だ。

 手順を踏み、薬効を液体に溶かし込む。

 言ってしまえばそれだけの作業でしかない。

 ただ、その「液体に溶かし込む」手順に差異があるだけだろう。



「スライムの核を熱湯で溶かして、と」


 種類にもよるが、基本的にスライムは人間と同じ程度の水温にしか対応できない生き物らしい。

 もっと細かく言えば、俺が畑で倒したようなスライムは、80度以上のお湯に核がさらされると核が溶けてしまう。スライムの皮もそこまで熱に強くない。

 一度お湯に溶けたスライムの核は完全に拡散するので、お湯を冷やそうが元の状態には戻らない。粘性の高い、透明な液体になったままである。



 こうやって見て知った話であるが、スライムは熱湯をぶっかければ倒せるらしい。

 熱湯を大量に用意するのは大変なので、あまり現実的な対処方法ではないから、わりとどうでも良い情報でしかないが。



きな粉(粉末大豆)を混ぜよう」


 で、次に乾燥させた大豆を炒ってから粉にして、スライム溶液と混ぜる。

 スライム溶液などと適当に言ったが、要はスライムの核を溶かしたお湯の事である。なお、お湯は全く冷ましていない。


 これをすると大豆が混ざった粉っぽい液体ができるだけのはずだけど、スライムの核の効果なのか、大豆の粉は徐々に溶けていく。

 そしてかき混ぜるうちに見えなくなった。


 残ったのは、やや黄味がかかったスライム溶液である。



 スライム溶液はいったん横に置き、冷めるがままに任せておく。

 次は別の鍋で、食用のハーブを煮込む。


 と言っても、やる事はたいしたことでもない。

 食用に育てていたハーブを煮込んでから、布で漉してしまうだけ。複雑な手順は一切必要ない。



 最後に、冷えて粘性がやや高まったように見えるスライム溶液とハーブを煮込んだお湯を混ぜるだけ。

 スライム溶液の方はともかく、ハーブ湯の方は熱いままの方が良いらしい。ほぼ熱湯のハーブ湯をスライム溶液に流し込んで良くかき混ぜる。


 これで『ストレス解消ポーション(家畜用)』は完成。

 実労働時間は1時間と少しだ。


 一回手作業で作ったけど、あとはスキップ可能なお仕事になる。

 「ちゃんと手作業で作っている」事になるが、プレイヤーとしては何度も何度も自分で作る気にならないので、スキップ機能は大いに活用させてもらうつもりである。


 なお、経験値の入り方だけど、スキップしても普通に経験値が手に入る。

 スキップすると出来映えが悪くなるといったMMOの短縮作製・量産のようなネタは仕込まれていない。普通に物はできるし、数を熟せば品質も良くなる。デメリットは無い。


 ただ、手作業なら自由にアレンジができるので、そういったメリットが無い、恩恵を受けられないというだけだ。

 


 これは他の作業にも言える事だけど、スキップしても大きなデメリットは無い。

 自由に何かやった方が色々と試せると言うだけ。


 ただ、それもNPCに指示をすればなんとかなる程度の誤差でしかないけど。



 結局は、自分がどのように楽しみたいかだけだ。

 あれこれ試すのが楽しい人もいれば、自分のやりたい事一つに集中して他を考えたくない人もいる。

 ゲームとしては、それら全てに応対できる余長・遊びを用意しておく。


 自由であるのなら、後は自分がゲームを律するだけである。

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