探検⑤
朝ごはんを食べた後、その後の予定を決める。
「じゃあ、帰ろうか」
「帰るんですか?」
「行きと同じ時間をかけて帰れば、ちょうど夕方だよ。
なら、早めに動いた方が良い」
とは言え、当初の予定通りに動くだけだ。
「ねー、おっきな木をさがさないの?」
「探すのは、昨日だけって決めていたんだよ」
アセリアが残念そうにしているけど、ここは心を鬼にして、言う事を聞くべきではない。
もともと1泊2日の探検なので、昨日見付からなかったらそれまでなんだ。
食料に余裕があろうと、水がいくらでも補充できようとも、無理はするべきではない。
それに、今日のうちに帰ると約束しているから「あと少しだけ」は絶対に言わない。
ここで無理をしていい事なんて、一つも無いんだから。
帰り道は、行きよりは楽だった。
行きで作った道は残っているし、方角を確認する必要が無い。
荷物が減っているので、体力消費も少なくなっている。
前日の疲れとベッドで寝ていない分の体力消費はあるけど、トータルで考えればプラス収支だ。
昼までに海岸に付き、そこで大休憩をとる。
後は海岸線沿いに歩くだけなので考える必要もない。
夕方前、まだ日が高いうちに俺たちは村に戻ってきた。
「反省会をしよう」
翌日、俺はモブ村民を集めて意見を聞くことにした。
彼らはそこそこ程度のAIだけど、それでも意見を言わせれば改善したい点がどんどん出てくる。
その半数が「道の整備」「野営地の整備と固定化」を主張している。
一回の探検で済ませようと思っていなかった点を褒められ、そこは良かったと安堵した。
他にも細々とした意見があったけど、森に入る道があるのはいい事だということで、また同じ場所まで行って、もっと安全にキャンプできる場所を作ろうかという話にもなる。
……なんだか話が大きくなってきたぞ?




