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探検②

 まず、野営でやるのは地(なら)しだ。

 やらなきゃいけない事は多岐にわたるが、これをやらないと話にならない事が多いからだ。


 俺たちがいるのは、ちゃんと地面が均されたキャンプ地ではない。

 人の手の入っていない、ただの森である。

 当然、地面はデコボコでまともに寝床を作ることもできない。



「スコップ、壊すなよー」

「うぃーっす」


 全力で地面を均すのは無理というか手間のわりに効果が見合わないが、寝床用の地面を少し平らにするだけならそこそこの手間で済む。

 ……軽くであってもちょっとした手間で済む、とはいかない。


 この時に気を付けるのは地面の状態で、大きな石などにスコップを力任せにぶつけて先端を壊すといった事が無いようにする。


 俺たちがいるのは開けた場所、つまり木が生えていない場所である。

 これを少し考えてみると、「木が生えなかった場所」であり、それ相応の理由があると見ていい。

 要は、柔らかい地面のすぐ下に岩盤とかそういった「木が生えない理由」が埋もれているのではないかと。


 作業は慎重に進める必要がある。



 草も生えていたが、それらは刈り取って寝床を柔らかくする、布団の代わりにする。

 これらは燃料にはならない。刈ったばかりの草は、燃えはするけど火がつきにくく煙が強くなり、使えたものではない。

 だったら、燃やさない使い方をするしかないのだ。



「村長! 猪が獲れましたぜ!」

「でかした!」


 こちらが設営準備をしていると、周辺調査と食料調達に出ていた者たちが戻ってきた。

 ありがたい事に、大型犬サイズの猪を持って。


「じゃあ、さっさと捌いちまおう」

「村長、湯の準備をお願いしやす」 

「ああ、任せろ」


 猪の皮を剥ぐのに、お湯を使うらしい。

 俺は言われるままにお湯を用意し、解体作業を見学……とは言わない。


「村長! 布はこれでいいですかねぇ?」

「ああ、一方からの風を避けられればそれでいい」


 解体だけではない、他の仕事もまだあるのだ。

 俺はそちらの仕事の状態を見るべく、忙しく動き回っていた。

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