表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/183

素潜り(前)

 そこそこ時間はかかったけど、島で作ったコピー船が完成した。

 パッと見えるところなら完全コピーだけど、見えないところは想像で補った。

 船を解体すると元に戻せるか分からないので、そこはもう、勘で勝負だった。



 そして進水式。


「気密性は確保できた。やっぱり、船体に塗料を塗ったのが良かったね」

「木の板を組み合わせただけでは、どうしても隙間ができるっすから。

 俺らの腕が上がれば、木の板だけでもなんとかなるんすけどね」


 船の水に浸かる部分。

 最初は何も考えずに木の板を組んで造っていたけど、そうなると隙間ができて浸水する。

 それを埋めるには木の板だけでは無く、セメントのような物で隙間を埋める必要があった。


 ネットで検索した船体塗料、ちゃんと中世ヨーロッパで作られていた物であれば、説明するだけで再現ができたのは助かったよ。

 船の歴史は古いんだ。色々とやり方が載っていて助かった。



 しばらくは新しい船を使わせて、何か問題が起きないか考えさせよう。

 問題ないと分かったら、島の周辺を調査だな。





 島では船関連を頑張っていたけど、それ以外の、海に関するお仕事もある。


「ぷはっ!」

「安定して3分ですよ、旦那様。

 これで壁を一つ越えましたね」


 俺は今、素潜りの練習をしている。

 途中で水中呼吸の魔法でも覚えそうな気もするけど、こういった訓練は肺活量に関わってくるので、真面目に練習していた。

 魔法のレベルが上がって新しいのも覚えているけど、素潜りに使えそうな魔法は無い。強いて言うなら『サーマル』で服を温め体温が下がりすぎないようにするぐらいか。


 肺活量、潜水時間は練習したら、練習した分だけ伸びる。

 最初は1分が限界だったけど、今では3分ぐらいは潜る事もできる。


 やったらやった分だけ成果があるというのは、やっぱり楽しい。

 リアルのように、頑張っても頑張ってもタイムが縮まらないとかスコアが伸びないとか。かなりストレスになるからな、あれ。



 人間、結果が出る事は頑張れるけど、結果が出ないと頑張れないのだ。

 頑張った結果が伴わないと、精神的な疲労の方が大きくなって潰れてしまう事がままある。


 その点、ゲームはやった努力が無駄にならないのが素晴らしい。

 だから頑張れる。



 素潜りができれば、牡蛎とかエビとか色々と獲れるようになる。

 アサリも悪くないが、今の気分はエビフライだ。エビフライが食べたい。


 積み上げた成果は、いずれ大輪の花を咲かせる。

 俺はご褒美の為に、一つずつ積み重ねをするのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ