船の材料
船を作る材料と言えば、木材だ。
島は現在開拓中で、木材の元となる木は多いようで――あんまり無い。
なんでか?
今の今に多いのは広葉樹で、針葉樹ではなかったからだ。
ヨーロッパでは造船が盛んで、森がどんどん切り拓かれていったという話を知っているだろうか?
あれは森に大型船を作る材料になる木が生えていたから起こった事だ。
では、他の国ではどうだろうか?
俺の知る限り、大船団というか、大型船は古代中国ぐらいしか持っていなかったように思う。
ヨーロッパも中国も、北にある土地を領有する国だ。
近世ぐらいまで時代が進べば話は変わるけど、やっぱり北の方の国にしか大型船を保有する事は無かった。
これは俺が思うに、北の方は針葉樹が生えていて、南の方には広葉樹が多い事が理由だと思う。あとは海に出る事で食料を確保「しなければいけない」土地柄だったとか。
「北にある国なら、とにかく危険だ」とまでは言わないけど、侵略者が北からやってくるというのは、ヨーロッパ単独で見てもよくある話。ヴァイキングとか、ね。
グダグダと言ってみたが、南の方にある島々では、屋久島の縄文杉のような例外があるとはいえ、グニャグニャ曲がった木の方が多いというイメージが強い。
背の低い木が多くある熱帯雨林、そもそも木がほとんど無いサバンナ、そういった地形を思い浮かべてしまう。
島の植生は最初に言った通り、近場は広葉樹がほとんど。針葉樹は希少だ。
船の材料には向かない物が多い。
付け加えると、木材は家屋などの建築にも使う。
多少は大きめの木材もあるけど、船だけに使うとは言えない。
「じゃあどうするんだよ!」と言いたいが、そんな事は、やるべき事は分かり切っている。
植樹だ。
船を作るのに木を育て始めるところから始めるとは思っていなかったが、無いなら育てればいいの精神だ。
……いや本当に、なんでこうなったと問いたいね。
メーカーは狙ってやったのかな?
なかなか、酷い。
頑張って船用の木材を確保するけど、材料確保の段階で時間がかかる。
まぁ、造船だって時間がかかるから、良いと言えば良いんだけど。
なんか、違う気がする。




