次のNPC
魔法関連でちょっと物言いが入ったけど、おおよそすべてが順調に進む。
そもそも難易度の高い問題というのはゲーム序盤ではあまり起きないものだ。
あえて言うなら失敗が前提の「負けイベント」となるが、そんなところまでゲームを進めていない。
同じことの繰り返しに見えて、ゲームはちゃんと進行している。
魔法のレベルは早々に上がり、2点設置まで簡単にレベルが上がった。
チマチマと任意で魔法を使っていたのが良かったようで、レベルを上げる事は簡単だった。
畑の方は委員長――レーラが頑張っているので、ずいぶん状態が良くなった。
具体的には、収穫がほぼ倍になった。
水平を出して水やりの効率が良くなったのもその一因だが、他にも色々やったらしい。作物に合わせた調整とか何とか。
品種改良の試験も始めたようで、まだ結果は出ていないが、黒字を食いつぶさない程度にそこそこの予算を請求された。
石切場の方も水運が始まったことで石材が届き、料理関連のフラグが立った。
チュートリアルもクリアしておいたので、そのうち料理方面に手を出すのもいいだろう。
大きな変化はなくとも、大きな問題もない。小さな問題も稀だ。
俺は現状に満足していた。
「うーん。3人目をどうするかなんだよなぁ」
開拓が順調に進めば、NPCが増やせるようになる。
そうなると、ちょっと悩んでしまう。
それは「何を任せるか」という点で。
畜産・畑と続けてきたが、選択肢が増えた事で迷いが生じた。
もともとは建築分野の専門家を、と考えていた。
ただ、水運が軌道に乗ったことで、漁業関連のNPCでもいいんじゃないかという気になったのが一点。
もう一つは、万能型のNPCを用意するかどうかという事。多方面に手を伸ばしたい俺にとって、汎用・万能なNPCは有用だと思うのだ。
色々と悩んでいるが、こういった悩みこそがゲームの楽しみだ。
取れる選択肢が少なく、したくもない決断を強いられる嫌な悩みではない。
選べる選択肢が多すぎて、その中から何を選ぶのか考えるというのは、非常に楽しい。
だから緩んだ顔で迷うのも仕方が無いんだ。
「よし。今回は汎用で組むか」
そうして俺は、万能型にする予定の汎用NPCの設定を考えるのだった。




