ゲーム内宗教②
宗教の教義とか強制してくる圧迫感は嫌いだけど、イベントそのものは好きだ。
年末は除夜の鐘をつきに毎年寺に行くし、正月はみんなで祝うし、友人の一部とは初詣に行く。
豆まきとかはやらないけど、それをネタにしたゲームイベントは好きだ。バレンタインは……死ねばいいと思うよ?
ひな祭りは男の俺には関係ないように見えるが、ゲーム内ではファッション着物で着飾った女性キャラが華やかさを演出してくれるので、期待している部分もある。
他にもお盆やクリスマス、その他いろいろ。
宗教とか関係なく楽しんでいない奴の方が少数派のはずだ。
俺にとって宗教っていうのは、家族や仲間と騒ぐ理由付けみたいなものだ。
で、NPCにとっての宗教というのは。
「生き方です」
「心の支え、かな?」
「いろんなこと、おしえてくれる人ー」
もっと生活に根ざしたものだ。
回答の方は、上からレーラ、ラルーニャ、アセリアである。
彼女たちにとって、宗教とはあって当たり前のもののようであった。
と言うより、アセリア?
「教えてくれる、って言うのは、何かな?」
「え? おしえてくれる人、だよ?」
「ああ、ごめんね。言い方が悪かった。こっちで教わってたの?」
「うん!」
すでに、宗教関係者は入り込んでいた模様。
ただ単に、俺があまり支援などをしてこなかっただけ。
その宗教関係者、神官さんに話を聞いてみた俺の評判は「微妙だけど悪くもない」と言う。
神殿造りを蔑ろにする反面、本土の神殿への配慮はちゃんとするので、そこまで神殿を軽視していない。今は町造りで忙しいだけなのだろう、と。
買いかぶりもあるけど、そこまで評判が悪くなくて助かったと思う。
俺が神殿を造ると言い出すと、彼らは表情を輝かせて喜んだ。
「是非協力させてください!」と手を握って声を上げていたよ。
そんな訳で、神殿造りを始める。
細かい部分は専門家に丸投げした。
使う区画については、町の端の方を指定した。一番内陸になる場所ね。
理由としては、津波が起きたときの避難所って事で。海から離れた場所がいいと言い切った。海神を祀るならその限りでは無いけどね。
相手もそれで問題ないということで、建築開始。
さて、どんな物ができあがるかな?




