山からの景色
山に着いた。
「うっわー。けっこう眺めが良いね!!」
山の標高は300mぐらい。
小さな島には不釣り合いな大きさだけど、火山とかそういった曰くは無い。ただの山だ。
今はその山の中程にいる。
今居る場所は川の源泉に当たる泉よりも少し上。
川から少し登ったところで、周囲に木が生えているという事など無く、完全に岩場となっている。
石切場を目指したんだから岩場なのは当たり前だ。
泉の近くは木が生えて視界が悪かったんだけど、岩場の周りに視界を遮るものは無い。
よって、島の半分ぐらいがよく見える。
てっぺんじゃないんだ、反対側はさすがに見えるわけも無いからね。
「あのあたりが切り開いた畑か。ここからだとほとんど何も見えないね」
「ほとんど森ですから、拓けた場所はよくわかりますねー」
島は、そのほとんどが森になっている。草原などはない。
なので、俺たちが切り開き、畑にした場所はよく目立つ。
ラルーニャと二人、肩を寄せ合いあっちこっちを指差しながら確認する。
この島は大きい。
半径10kmぐらいあるし、最終的には1000人どころか1万人だろうが受け入れられるキャパシティがある。
高層建築まで技術を開発すれば、もっと多くの人を呼べるだろう。
この景色は凄い。
これからの展望を考えるのに役に立つ。
俺の頭は「島のこれから」でいっぱいになる。
うん。
やる気が出てきた。
「川は大丈夫だったよね。水運に手を出し筏を組むのと、石切をするのと。
あとは石切場から泉の付近まで切り出した石を運ぶ手段を作るのと、後回しでいいから道を切り開くのと。
後は何だっけ?」
「んー? そんなに詰め込まない方が良いと思いますよー?」
俺は今後の予定を頭の中でリストアップする。
やりたい事がいっぱいで、話を振られたラルーニャが困った顔をした。
さすがに人手が足りないようだ。
順番に予定を消化する必要がある。
「よし! まずはこの近辺で筏を組もう!」
「はぁーい!」
ならば一つずつ、優先順位を振り分けていこう。
俺の開拓はここから始めるんだ!!




