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プロローグ

「システム・オールグリーン。

 ブレインシグナル・OK。

 ――ダイブ・イン」


 体を横にした俺の耳に、涼やかな女性の声が聞こえた。

 それと同時に、俺の意識がネットの海に潜り込む。


 目を閉じた暗闇が、まぶしい光の下へと変化した。

 閉じた目にも部屋の明るさが感じられる。



「マスター。ご依頼の品が届いています」


 先ほどと同じ女性の声。

 体を横にしたまま目を開ければ、見慣れた天井。

 体を起こして首を横に向ければ、これまた見慣れた顔がある。


狭霧(さぎり)、それは準備できてるって事でいい?」

「もちろんです」


 俺と喋っているのは、メイド姿の女性MI。マシンナリー・インテリジェンスの『狭霧』である。

 従来のAIよりも人間に近い、「強いAI」という奴だ。


 彼女の外観は中学当時の俺が全力で趣味に走ったものを組み上げたので、今の俺が見ても美しいと思える姿をしている。

 綺麗系の顔に腰まで届く清楚系黒髪ストレートロング、足が完全に隠れるイギリス式のヴィクトリアンメイド服(フレンチ式ミニスカメイドは認めない!)、頭にはもちろんホワイトブリム。

 胸部装甲はマシマシなのは、当時中学生だったから(ここ重要!)当然である。


 性格の基本設定は当時流行りだった「ツンデレ」。

 なかなかデレてくれないのが玉に瑕だが、簡単にデレては面白くも無いので、性格設定はそのままにしてある。

 というか、簡単に性格をいじっては負けだと思うし、犬猫の子と同じで「気に入らないから変える(捨てる)」というのは人としてどうかと思う。


「『女神の島の開拓物語』、起動」

「イエス、マスター」


 たまに「設定を直した方がいいんじゃないかなー」って思うのは、しょうがないけどね。





 ネットワーク世界で指定したゲームのアイコンを選択。

 メーカーの用意したゲームワールドにリンクする。


 今回始めるのは『女神の島の開拓物語』という、離島で村の運営と開拓や農業などをメインにしたモノ作りゲームだ。


 最近は仕事でストレスが溜まるので、一時期はバトル系でストレス発散って思ってたんだけどなー。

 逆にストレスが溜まる展開になったんだよ。主に人間関係で。


 MMOはもういい。

 今度はそんな事が無いように、ちゃんと一人用のゲームを選んだ。

 だから大丈夫。



 俺はサクッと初期設定を済ませ、ゲームを開始した。


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