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妹のその頃。
僕の妹は両親待望の女の子ということで、
小さい頃はそれはもうお姫様のようにチヤホヤされていた。
妹との思い出は、
初めて一緒におつかいを頼まれ
遠くのスーパーまで行った帰り道のこと
僕は妹の歩くスピードが遅いのに苛立ち
1人で家に帰ってきてしまった。
妹はその日、僕のせいで交通事故にあった。
信号のない道路を1人で横断した際に車に衝突された。
その時は泣きわめきながら両親と妹に謝った。
そんな妹も転校を経験し、環境が変わったことで
少しづつ変化があったのかもしれないが
この頃の妹との記憶はあまり残っていない。