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ファミリータイム  作者: 野間健一
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兄のその頃。

年齢が僕を中心に3つずつ離れている兄妹。


兄は中2から妹は小2から転校することとなった。


僕の兄は僕とは対照的で体格は細く、内向的な性格だった。


そんな兄は転校先ですぐにいじめの標的になった。


血気盛んな小学生だった僕はバット片手に兄の通う中学に乗りこみ、


兄をいじめた人物を見つけ出そうとしたが、


たまたま校門近くにいた先生に止められた。


事情を聴かれ話をしているとその先生は


兄の担任だったらしく


なんとかするからと言ってくれた。


その後、いじめはなくなった様子だった。


兄は昔から絵を描くことが好きで


高校もデザイン科のある学校に行きたかったみたいだが、


祖母の強い反対もあり、行くことはおろか受験することも許されなかった。


勉強もそんなに得意ではなかったため


自宅から結構距離のある私立高校へと進学した。


通学に時間がかかるため朝が早くこの頃から兄と別々の部屋で過ごすようになった。


当時の記憶はあまり覚えていないが


1番印象に残っている出来事が


思春期のころ、僕がベッドの下に隠していた


エッチな本の所在を母に報告していた。


妹ならまだしも兄だし


しかも母に報告するとは思ってもいなかった。


今思うと昔から兄は


人の弱みを握って上に立ちたいという願望が強かったのかもしれない。

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