コミュ症改善ゲーム
1話完結短編物語です!短すぎるかもしれないですけど、構わず見てくれるとうれしいです!
私の名前は葛木鹿波!カナミって呼ばれてる!(多分)
そんな私の特徴、それは!
【コミュ症】!
なに?そんなに胸を張って言うことじゃないって?とんでもないですよ!これ以外特徴無いんだから仕方ないでしょー!
で、私のこのコミュ症、とっても深刻なくらいヤバイの!
例えばLv1~10で表すとしたら9くらいかな?
実際に他人と会話するとね
「鹿波ちゃんおはよー!」
「あ、ぇ、えっと、お、お、おは、おはよう…」
こんな感じ!結構ヤバイとは思わない?え?なんでここではそんな元気なのかって?そりゃあ私の妄想の、コミュ症じゃない私が喋ってるからだよ?うん、やってて悲しくなってくる(泣)
だからって!同情などイラン!私は悲しくないもん!悲しくなんか…あれ?目から汗が…
まぁ、余興はこれくらいにして本題に入ろう!
コミュ症な私は、どうしたらコミュ症が治るか考えた!その結果なんと!通販で【コミュ症改善ゲーム】と言うのを見つけたのだ!これは買うっきゃない!って思った私は即購入、そして私はこのゲームでコミュ症を治していくって話!私はコミュを治せるのか!?お楽しみに!
~自宅~
ピンポーン
「宅配便でーす」
きっと注文したコミュ症改善ゲームが届いたんだと思い、玄関まで行く
「ここにサインをお願いします」
「は…はぃ…」
こんな事でもコミュ症が発動してしまう、めっちゃ恥ずかしい、通販ですらこうだ、もうどうしようも無いんじゃないか。
荷物を受けとり、中身を開けてみる。
やっぱりコミュ症改善ゲームだった!パッケージにはいかにもコミュ症なキャラが描かれている。
(他の人から見れば、私もこんな感じなのかな)
そんなことを思いつつ、ゲームディスクをパソコンにいれる。
インストールが完了し、早速ゲームを始める。
『コミュ症改善ゲーム!』
私を馬鹿にするかのようなハイテンションな音声が流れる。実に腹立たしい。
『名前を入力してね』
(葛木鹿波っと)
名前を入力し終わりレベル選択画面が表示される。
『好きな難易度を選んでね』
Lv1からLv5までが選べるみたいだ。
(やっぱりレベル1からだよね)
私はレベル1をクリックした、自信は無いがやってやる、これでコミュ症を治してやると、気合いを入れて始める。
『Lv1でクリア出来なかったらこのゲームにはどうすることもできないぜ!諦めな!』
イケボなナレーターが挑発してくる、もしこれで治らなかったら、と言う不安が募るが振り払って始める。
ゲーム内のキャラクターが私に話しかけてくる
『ねぇねぇ、鹿波ちゃん!お昼ご飯一緒に食べよう?』
【1】うん!いいよ!
【2】え、えっと、うーん、遠慮しとくね
唐突に始まったゲーム内のキャラとの会話、なるほど、これはシミュレーションゲームみたいな物か
(1か2か、どっちがいいんだろう、でも、1は馴れ馴れしい感じがするから2かな)
私は2をクリックした、すると、
『えー、なんでダメなのー?ノり悪いなー、いいよ、別の人と食べるから』
(何がノリ悪いだ!ご飯食べるのにノリもくそもあるか!)
心の中で怒りながら次に進む。
『鹿波ちゃん!LINE交換しない?』
【1】いいよ!ID教えて!
【2】え、いや、やめとくよ…
【3】(無言…)
今度は選択肢が三つだ、さてどれを選ぶか
(1だと、LINE交換できるけど、LINE上でもコミュ症を発揮しちゃうかもしれない、だったら断る方がいいのかな、でも実際に断ってコミュ症だと思われるのも嫌だな、だったら残るは3のみ!)
鹿波は確信をもって3をクリックする。
『何?なんで黙ってるの?無視?ならいいわよ別に!』
(怒らせちゃった、でもきっとこれが最善の選択のはず!)
確信を持ちつつ次に進む。
どうやらこれが最終ステージみたいだ。
『俺!鹿波の事が好きです!付き合ってください!』
【1】私も好きです!
【2】あ、私もずっと、す、す、すきで、し、し…
(これは1より2じゃね?必死さが伝わってくると言うか、そんな感じがする)
満を持して2をクリックする。
『え、なんて言ってるの?もっとはっきり言ってくれないと聞こえないよ』
(こいつ耳遠すぎだろ!)
と、思いつつゲームは終了、結果が楽しみだ
『さぁ!君はLv1をクリア出来たのかな?結果発表!』
ドキドキしつつ発表を待つ、もしクリア出来なかったらガチでヤバイらしいから大変だ。
『君の点数は!』
デデン!
『18点!クリア失敗!』
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
あまりのショックに大声で叫んでしまった、こういう時は声が出るからまったく腹が立つ体だ。
「なんで!?なんで失敗なの!?」
『君の答え方は暗くて消極的過ぎる!もうこれは手に追えない!諦めなさい!』
腹が立った鹿波はゲームクリアまでひたすらやり込み約1週間をかけてLv1をクリアした。これでこの話はおしまいです。
どうでしたか?ぜひ感想を聞かせてもらえると嬉しいです!