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輝のキセキ  作者: HARUTO
ぷろろーぐ!
2/4

第2枠 黒歴史を語り継いで




。・:+°

。・:+°。・:+°




その日は家に帰ると布団に倒れ込んだ。まさかこんな話になるなんて思ってなかった。確かに興味はあるけど、危ないし何より親が怖くて、隠れてやってもどうせバレて怒られる。悩んでいるのに何故かやりたい、やらなきゃと思う心。きっと私も背徳感にやられてしまったんだ。


私はすぐに親のいない日を調べて、自分の予定と照らし合わた。ちょうど運良く空いている日があって、その日にマイクを買いに行くことにした。親には帰ってきて私がいないと怪しまれるので、友達と遊びに行くと言うと、あっさり信じてくれた。友達にアリバイ証言をお願いすると何と一緒に機材を選んでくれることになり、安くて使いやすい物が見つかり、笑顔で放送をやっている自分を想像してはにやつく。


それから放送の時に流す音楽などを用意して、親がいない時間に放送を始めてみようとする。けど今まで放送を見るだけだった私に、放送のやり方なんて分かるはずもない。コミュニティの掲示板を作っただけで放送を初めてしまった。


今まで見ていた人達のように振舞ったけどなかなか人が来ない。


「良かったらゆっくりしていってね!」


私ひとりの声が流れ、コメントもないまま10分が経過していく。やっと2〜3人来てくれたけど、話しかけてくれる人はいない。上手くできていないのがいけないのかな?どうしたら良いんだろう……。困るし泣きたくなってきた時、画面に映るものがあった……。



『初見』


これだけで嬉しくて、嬉しくて違う意味で泣きそうな私。この人だけでも楽しんで貰いたい。そう思った。


「初心者なので、色々教えてもらいながらやっていきたいと思っています。よろしくです!」


めいいっぱい顔は映らないけど画面に笑顔を向けてお願いする。


『よろしくねw』


優しい男の人で、何でも私が質問すると答えてくれた。年齢や身長、結構な年上だと分かった。なのに敬語は堅苦しいからいらないといって、私に対してとてもフレンドリー。なんかおかしくて思い切り笑ってしまった。


「幼い感じが可愛いなって……。ごめんごめんw」


『男の子に可愛いは禁句です(-ε´-。)』


拗ねられてしまった。それでも放送を出ずに楽しんでくれているようだ。ほっと安心して話がしやすかった。


『ところで画面が真っ暗だしコメビュも入れてないのかな?』


いきなりわからない単語を言われてテンパる。


「あのえっとえーっと……すいましぇんまかりません」


うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああかんだぁぁぁぁぁぁあああああ

ハァハァ………


『大丈夫、教えてあげる。ついでに黒歴史として知らなかったこと語り継いであげよう(≧∇≦)www』


ぬぁあっ?!

Sだこの人!れっきとしたドがつくドSさんだ!でも、『語り継いで』って事はまた来てくれるって約束をしてくれているのも同然だ。ドSなのに優しくて、この人に引き込まれていった。でも口では


「ぬぁあっ?!ドSさんだ!酷いよ〜!女の子に黒歴史語り継ぐとか禁句です(-ε´-。)」


真似をして拗ねてみた。すると


『わろたww語り継ぐのは……考えるとして教えてあげるよ(Ŏ艸Ŏ)ww』


素直にこの人と話していると楽しかった。実際にはコメビュが無いからひとりと話しているかなんて分からないはずなのに、この人だと確信が持てる。すべてのこの人のコメントが流れてくるのが楽しみでしようがない。


わかりやすく教えてくれて、アプリのダウンロードが全て終わった。


「ありがと!すごい助かったよ。今度放送来てくれた時までに何かお礼したいから考えておいて!」


咄嗟にそんな事を言っていた。自分でも驚いたけどでも心からの気持ちだった。


『じゃ、考えとくね(*゜∀゜*)』


男の人なのに可愛い顔文字。柔らかい言葉遣い。楽しい時間をくれる人。またこの人の為に放送をしたい、いっぱい話したい。残り時間が少なくなってきて、急いで勢いよくお願いする。


「コテハン良かったらお願いします!」


ドキドキしながら返事を待つ。こんなにドキドキしたのは久し振りで、一生分ドキドキしたんじゃないのかな?w画面の上の方を見続けると、やっと流れてきた言葉。それがどうしようもなく嬉しい。










『@輝』

『てるだよ。よろしくねー♪(*≧∀≦)』










輝さんにぴったりの名前だと、心からそう思った。


「輝さん、今日は来てくれてありがとう。また来てね」


――――放送が終了しました――――


心から言えた言葉。そして心から楽しい時間。なんでも与えてくれる輝さんに特別な感情を抱き始めていた。


まぁ、そんな事、伊織ちゃんは鈍感なので気付いてすらいませんでしたとさ。


「輝さん‥‥ありがと‥‥」


普段はストーカー被害などのせいで不眠症で寝れなくなっている伊織。その日はぐっすりと柔らかなひかりにつつまれて眠る夢を見た。




HARUTOです(´·ω·`)

いやぁ、毎回サブタイトル悩みます。

そして適当になります。

自分でもダメだと分かっちゃいるんですがね。

止められない止まらない適当な性格←


これからも頑張って更新するので見ていただけたら嬉しいです。間違いなどありましたら訂正など、御指導御鞭撻の程宜しくお願い致します(*゜∀゜*)

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