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プロローグ

 その大陸は、砂漠によって二つの国に分けられている。


 西半分を「連合」という。

 かつてはその地域に数十もの小国がひしめいていたものが、長い間に戦乱と合議を繰り返し、諸国「連合」という国の集団として、一つにまとまっている。


 そして一方の東半分を「帝国」という。

 今より五百年程昔に、北西の一部族の出身であるイリヤ・クアツが初代皇帝として統一した国である。

 全ての藩国を吸収、あるいは滅亡させ、完全な成立が叶ったのは、三代皇帝の時代とされる。

 四代五代の平穏かつ長い御代を経て、六代皇帝の時代に、この巨大な国に変化が訪れる。

 砂漠を越えた、「連合」が通商を求めてきたのである。

 それまでも、遠い国の存在を感じてはいたが、あまりにも広い砂漠、そして越えられない海のために、それはあくまで遠い存在でしかなかった。

 しかし、「連合」の技術は砂漠を越えた。

 「連合」は既にその時代産業革命を経ており、科学・技術ともに「帝国」より進んでいた。

 砂漠を越えるための、鉄道の敷設を彼らは望み、当時の六代皇帝はそれを承認した。これが大陸横断鉄道の始まりである。

 やがて鉄道を通して、次第に「連合」の技術や文化がこの「帝国」にも入る様になっていった。「帝国」にも大陸横断鉄道だけではなく、都市間鉄道が国土を網の目の様に走り始めた。

 またその一方で、「帝国」のものも「連合」に入り、互いに影響を及ぼし始める。

 そして現在は七代皇帝の治める時代であったが。

 未だに海は越えられない。


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