プロロロローグ
読んでくださり、ありがとうございます。……駄文で、すみません。
「俺は前世の記憶がある!!!!」…今唐突に叫んだ俺こと【カイル・ザラ・マーサ】は転生者である。
よくある異世界に転生し、これまたよくあるファンタジーな世界で、魔王と勇者が戦うことを定められた運命がある。
もはや、ありきたりでは足りないような世界に転生したのである。
そんな転生者な俺は、当然?自分が勇者になると思い、厳しい鍛練や恐ろしい修行に耐え、…12歳になった今。
漸く勇者の剣【エルサソード】を手に入れる為に、聖域と呼ばれる森の奥深く足を踏み入れたのだ。
まぁ……長い話は置いといて、俺は確かに《勇者の剣》を剣が刺さっている台座から抜くことができた……周りの岩のごと……。
\(^o^)/<オワタ
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「何でだよ!!!」
カイルは地面を思いっ切り殴ると、顔を俯かせた、殴った地面は人が殴ったとは思えない程に陥没している。
まるでカイルがどれだけ厳しい修行をしたのかを思わせる程に。
「何でこんな……。」
カイルは、胸の内から込み上げてくる感情を、押さえつけるように、力強く地面を殴った。
地面は更に陥没し、上に布をかけたら、落とし穴が出来るぐらい深く凹んでいた。
「くそ、…こんな……。」
そしてカイルは、自分が引っこ抜いた《勇者の剣》を見ると、おもいっきり!!!
「岩ごと取れるとかコントかwwwwwwwwwwww」
笑い転げた。腹を抱えて、笑いを堪えるように地面を叩いている。
但し、威力が半端じゃないので、地面が凄い事になっている。
此処に来た人が、「えっ、月面。」と思うぐらいにクレーターがあちこちに出来ているのだ。
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一頻り、笑ったカイルは、【エルサソード】を肩に担ぐと、
「おっ、中々良いじゃん!」
と言い笑いながら、歩き出した。
【エルサソード】を手にしたカイルは、最早聖域に興味が無く、次の場所に向かって、旅にでた。
向かう先は、学園。
多種多様な亞人や人間が通う名門校、その名も――――【エルサレム総合職選抜学園】。
この話は、勇者に選ばれなかったにも関わらず、勇者の剣を反則的な方法で引っこ抜いた。
……後に、【岩の剣殺し】と呼ばれる転生者の物語である。