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第19話 哲学

「次、紅白戦やる」


西都の一言で空気が変わる。


「チーム分けは――10番と8番」


ざわつく。


「清藤玲のチームと、東雲海のチームだ」


「次、紅白戦やる」


チーム分けが始まる。


玲は迷わず前線の選手を取る。


「お前と、お前。あとスピードあるやつ」


完全に“個で壊す”構成。


一方で海は――


「大井、後ろ頼む」

「茂久田、中央締めて」

「三知、右で起点作ってくれ」


全体のバランス。


そして最後に。


「悠斗」


悠斗が少しだけ迷う。


玲の方を見る。


海の方を見る。


「……どっちでもいいけど」


軽く笑って言う。


「ゴールの近くにいる方でいい」


玲がニヤッとする。


「じゃあこっち来いよ」


悠斗は少しだけ考えて――


玲の方へ歩いた。


「エースの哲学に興味がある」


「は?....」

(なんで俺はここまでイラついているんだ)

海は眼を細くした


試合開始。


最初に仕掛けたのは玲だった。


ボールを受ける、トラップで1枚を簡単に抜いた。


速い


強い


止められない


そのままミドルレンジ。


玲はシュートモーションに入る。


真横から海が出てくる。


「それはさっき見た読めてんだよ」

海は足を出す。


「あーでもそれ無駄だよ」

シュートフェイントからの逆足ミドル

ドンッ

「は?」


逆足ではありえない軌道でゴールを奪う。


異次元


悠斗も冷や汗をかく。

玲は振り返らない。


当然のように言う。


「サッカーってさ」


ボールを拾いながら。


「ゴール決めたやつが一番偉いんだよ」


誰も言い返せない。


「パス?連携?」


笑う。


「そんなの、決めきれないやつの言い訳だろ」


海がボールを受ける。


何も言わない。


ただ――見る。


全体を。


いつもなら裏に出す。


だがそれは過去の話。


玲の哲学。それは完結のまとめれば自分主軸の理論


海とは真逆の理論


世界型か個人型


「おもしろい」


パスフェイントを入れる。


かわす


裏が空く。だが出さない


海には新たな理論がある


世界主軸の個人型をサポートし陰で支える


そして。。。


勝つべくして勝つ


運で勝つな


アウトでの切り替えし、それと同時に逆に切り返す


チョップタッチ


玲が来る。

「おもしれーじゃんそこまでできるやつだったとはな」


そして最後の理論


適応型


「世界一になるものは勝つべくして勝つべきである」


「お前の理論なんか破壊してやる」


シュートフェイント。

玲は引っかからずついてくる


海は言う

「こうだったかな」


25M ミドルレンジ


「は?まさか」


「俺はできないから代えさせてもらうよ」


味方にパスを出す

浮き球の返しを要求する


浮いたパス

「さっきの言葉は嘘だったのか?」


右足ボレー、、キックフェイントそのままリフティングのように空中に浮いたボールを逆足に持っていく


「逆足は苦手なんだ」

空中に浮いたボールをボレーで撃つ


ゴールに吸い込まれる


これが俺の理論


適応型だ

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