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石ころの気持ち

作者: 小石

石ころの気持ち

私は石 


石ころです。


あなたの足元にある石ころです。


私は地球が出来てから何億年も観察してる。 


私たちは昔大きな岩でした。


その頃私たちは一つでした。


時間をかけて私たちは砕けて砕けて小さくなっていきました。


一つの大きな意識はたくさんに分かれていきました。


そして今私はあなたの足元にいます。


私の言っていることはあなたたちには届きません。


私たちにあるのは意識だけ


一つの意識が割れるとふたつに


ふたつが割れるとよっつに


とどんどんと増えていきました。


割れる前私たちは固く結ばれていました。


しかし割れたらもう二度とくっつくことはできない


私たちはただ増えていく


そして砂になる。


私はある時は山でした。


ある時は川にいました。


ある時は階段でした。 


それからしばらく人々に踏まれていました。

苔が生えました、


そしてある時は線路のしたにいました。


しばらくして子供に投げられて再び川の中へ


誰かにすくい上げられて砕かれて


あなたの庭に着きました。


あなたは猫が好き


私は可愛がられたことがない。


褒めらたこともない。


一度お墓になった時手を会わせてもらった


いつか砂になる


砂より小さくなるといいことがあるんだよ


私たちは無限に増える


意識の仲間たち


そしていつか


生まれたばかりの生き物の中に入れるの


動けるようになるだよ


後何年かかるかわからない


じっとまってる


砂になるのを


あなたの庭で、雨が降るたびに


少しずつ削られていく


私は知っている。


この雨粒の一つ一つが


私を砂へと変えてくれる


あなた達は忘れてる


石だった記憶を


動けない悲しみを


砂になった喜びを


動ける喜びを


私もいつか動きたい


でも人間には入りたくない


あなた達をみていると


私は猫の中に入りたい


喋れないけど別にいい


ずーと喋れなかったんだから


何億年も見てきたんだ


この世で一番幸せなのは


自由気ままな猫なんだ


私は、


あなたに飼われている


猫になりたい












飼い猫が世界で一番幸せだと思う、私てす。

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