私は片想いをしています。
本羽 香那さまご主催の「一足先の春の詩歌企画」参加作品です。
フィクションなのでご心配なくです~
使った春のワードは、「白梅」と「水仙」かな。
短歌のうち2つはとある短歌サイトの歌人さまに贈ったものです。
そして、私の片恋の相手も片想いをしているようです。
白梅の香に誘われて迷いゆく一輪ほどの温みありやと
人離る社の白砂踏みしめて花は咲けども無碍に舞い散る
崩れゆく人の縁の砂の中きらりと光れ恋情の名で
恋語る季節はいくつも無きゆえにせめて示せよ導きの星
西方に拓けた海は茫洋と君を映して 感傷のまま
失恋の相手質せず砂浜の足跡辿る 風はまだ冬
岩棚に咲く水仙の潔さ 貫く恋はその一輪に
梅の花の咲く、近所の寂びれた神社に行ってみた。
私にも可能性ある?
って聞いてみたいけど、友達としか見られてないみたい。
西に光る金星が綺麗だから、恋が叶ったりしないかな?
告ろうかと浜辺に呼び出したら、逆に「失恋した」って相談された。
冷たい潮風浴びながら浜辺を歩いて、決めた。
自分の恋は秘めて貫いてみようって。
ー了ー