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私は片想いをしています。

作者: 陸 なるみ

本羽 香那さまご主催の「一足先の春の詩歌企画」参加作品です。

フィクションなのでご心配なくです~

使った春のワードは、「白梅」と「水仙」かな。

短歌のうち2つはとある短歌サイトの歌人さまに贈ったものです。

そして、私の片恋の相手も片想いをしているようです。






白梅(しらうめ)の香に(さそ)われて迷いゆく一輪ほどの(ぬく)みありやと


(さか)(やしろ)白砂(はくさ)踏みしめて花は咲けども無碍(むげ)に舞い散る


崩れゆく人の(えにし)の砂の中きらりと光れ恋情の名で


恋語る季節(とき)はいくつも無きゆえにせめて示せよ導きの星


西方(さいほう)(ひら)けた海は茫洋と君を映して 感傷のまま


失恋の相手(ただ)せず砂浜の足跡(そくせき)辿る 風はまだ冬


岩棚(いわだな)に咲く水仙の潔さ 貫く恋はその一輪に







梅の花の咲く、近所の寂びれた神社に行ってみた。

私にも可能性ある?

って聞いてみたいけど、友達としか見られてないみたい。

西に光る金星が綺麗だから、恋が叶ったりしないかな?

告ろうかと浜辺に呼び出したら、逆に「失恋した」って相談された。

冷たい潮風浴びながら浜辺を歩いて、決めた。

自分の恋は秘めて貫いてみようって。




ー了ー

挿絵(By みてみん)

© 辻堂安古市さま

こ、この書があれば、本文、不要な気がします~それほどお見事に白梅と包含する想いを表現されていると存じます!

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― 新着の感想 ―
 自然の風物と恋情が混じりあって、独特の儚さが表現されていて、しんみりとしました。咲いている梅の花、海岸の光景、それが、淡さもあり儚さもある人の心に映し出されて、一層趣のあるものになっているように思え…
本羽 香那さまの「一足先の春の詩歌企画」から参りました。 どの短歌もせつなくて素敵ですね。短歌を読んでから文章を読んで。また短歌を読んで。「私」の気持ちを想いながら読むことができました。 「私」も辛い…
切ない。けど、その切なさが好きです。 陸さんのような美麗な作品…言の葉が書けるようになりたいものですが~…修行したとて到底たどり着きそうにないですわ(;´д`) 素敵な作品をありがとうございましたm(…
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