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いのちのパン屋さん〜二回目の光〜  作者: 地野千塩


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番外編短編・ソーセージパン

 依田光は、福音ベーカリーの戸を開け、入店していた。見かけは聖マリアアザミ学園の制服を着たお嬢様だった。


 光はこのパン屋の隣に住んでいた。このパン屋は、クリスチャンが経営している。光もクリスチャンなので、よく通うようになってしまった。本当は袋に入った添加物いっぱいのパンも好きだった。パン目当てではなく、ここの店員と雑談目的で通っているようなものだ。


 去年の春ぐらいまでは蒼というイケメン店員がいたが、人事異動があったらしく今は紘一と柊という兄弟がパン屋の店員をやっていた。姿は見せないが、オーナーが一人いるらしい。


「柊、こんにちは!」


 光はトレイを片手にカレーパンやジャムパンなどを並べている店員の柊に声をかけた。見かけは二十歳そこそこだが、最近だんだんとしっかりとしてきた。ちょっと前は「お兄ちゃん、お兄ちゃん」と紘一に涙目で仕事のやり方を聞いていた記憶があったが。そんな柊も人事異動で、次の春から違う仕事を始めると聞いた。寂しいが、こればっかりは仕方ない。


「こんにちは。いや、光、これからよろしくね?」

「は?」


 なぜ、そんな事を言っているのか光はさっぱりわからない。


「まあ、このソーセージパンはオススメだよ。記事はサクサクにあげて、中身は魚肉ソーセージだよ」

「本当?」


 光はニコニコ笑いながら、トレイに魚肉ソーセージのパンをのせた。舌がB級の光は、普通のソーセージよりも魚肉ソーセージの方が好きだった。このパンは新製品のようだが、まるで光の為に用意されているように感じた。


 ちょうどそこに、厨房の方から蒼が出てくるのが見えた。人事異動で戻ってくるとは聞いていたが。


「蒼、久しぶり!」

「うん。光、お疲れ様」


 そう言う蒼の方が疲れているように見えた。トレードマークのふわふわの栗毛も今日はセットが甘い気がした。


「蒼、疲れてない?」

「うん、本業が大変だったよ。何であんな大きな悪霊から攻撃あるかね」

「は?」


 元々不思議くんっぽくはあるが、蒼の言っている事はよくわからない。


「まあ、光。一緒にソーセージパンでも食べよう」

「え? うん、そうだね。このソーセージパンは美味しそうだね!」


 こうして二人で、イートインスペースに行き、ソーセージパンを食べた。店員がここで食べているのは、ちょっと微妙ではあるが、元々ユルい雰囲気の店なので、良いだろう。それに魚肉ソーセージの、あっさりとした味も美味しかった。


 昔、このパン屋で激辛カレーパンを食べたが、あの味は二度と食べたくない事も思い出し、さらに美味しく感じた。


ご覧頂きありがとうございます。クリスマス編です。次はイースター編でとりあえず完結予定です。イースター編は瑠偉が主役になります。といってもシリーズ感はなく、どこからでも読める金太郎飴仕様です。


クリスマス関連のパンとお菓子は他にも色々あるので、他作品でも書きたいです。


8月末から多忙予定の為、新作は秋冬以降にになるかもです。今連載中のおじさんが自炊する話は完結まで書きます。こちらは私の作品では珍しく闇深い要素が無く、ほのぼのしていると思います。

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