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いのちのパン屋さん〜二回目の光〜  作者: 地野千塩


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番外編短編・パンの福袋

 星野美月は、かなりケチな女子高生だった。事情があり一人で暮らしているので、食費は大事な問題だった。今は卵が値上がりし、家計簿を見るたびにため息をついていた。


 そんな折、福音ベーカリーというパン屋が食品ロス削減の為にタダでパンを配っているという噂を聞いた。家からは少し距離はあったが、自転車を使えばいける。


 という事で、正月休みに福音ベーカリーに行ってみた。住宅街にある可愛い雰囲気のパン屋だったが、「タダ」の二文字以外は興味がない美月だった。店の前のベンチには芝犬がいたり、立て看板には聖書の言葉が引用されて書かれていたが、全てスルーして入店した。


 店員もイケメン兄弟がやっているようだったが、美月は何も興味はなく、タダで配っているパンの耳をめざとく見つけ、トレイに乗せた。


「あ、福袋!」


 その上、店のテーブルの上にはパンの福袋があった。中にはカレーパン、メロンパン、食パンが一斤ハイテンションいるらしい。それだけで千五百円はコスパが悪いが、中のはポイントカード入りで、千円分のポイントがついているらしい。ポイントカードは様々な商品と交換できるようで、一番豪華な賞品はホットサンドメーカーのようだ。


 美月は頭の中で電卓を叩き続け、この福袋が一番コスパが良いと判断し、購入を決定した。


「それと、余ってるパンの耳ない?」


 福袋を買った後も比較的イケメンと思われる店員にも、ドケチトークをしていた。


「まあ、夕方にくれば、余ったパン食べられるから」

「本当?」

「うん!」


 店員、名前は知村紘一という名前の男から聞いた情報が嬉しく、美月はルンルン気分で福音ベーカリーを後にしていた。


「お兄ちゃん、美月ちゃん、やばいぐらいケチだね……」

「だな……。あの子もクリスチャンの知り合いがいるから、顔と名前は神様から聞いていたが……」


 美月が帰った後、紘一と柊はドン引きしていた。そんな事は、美月は知る由もなかった。


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