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いのちのパン屋さん〜二回目の光〜  作者: 地野千塩


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善きサマリア人とフランスパン祭り(4)完

 数日後、学校で成績上位者が発表された。翔は全くビリの方だった。その上、いつも宿題やノートを女子に見せて貰っていると先生に怒られていた。そんな翔を見ていると、あまりイケメンには見えなくなってしまった。


 それに翔にだけ露骨に態度を変える自分は、かなり性格悪いと気づく。これが逆に可愛い子にだけ甘い男子がいたら、嫌なやつではないかと気づいた。また、先生がお気に入りの子だけ甘かったら、嫌な大人だ。誰にでも平等に接する事は難しいが、今までの自分は間違っていたようだ。あのフランスパンだっていろんなムースやディップを試せば美味しかったのに、食わず嫌いをしていたのは勿体なかったとも思ったりした。


「桃果、おはよう!」


 今日も隣の席の和馬に声をかけられた。無視しようかとも思ったが、そうするのも違う気がした。今まで酷い態度の自分にも平等に挨拶できる和馬は、実はすごいのかもしれない。ついつい人間は、自分の仲間だと思っている人や利益をもたらす人に優しくしがちなのに。


「おはよう……」


 とりあえず挨拶をかえした。和馬は席につくと、何か分厚い書物を開いて読み始めた。


「この本何?」


 気になって覗いて見たら、「善きサマリア人」という言葉が目に飛び込んできた。あのパン屋にあった絵と同じ話?


「これは聖書だよ。タダで教会で貰ったら、案外面白くてさ」


 和馬はニコニコ笑いながらページをめくっているので、気になってしまった。


 ちなみに福音ベーカリーでは、あのフランスパンは商品化され、色んなディップやムースをセットにして売られていた。まるでお祭りのように楽しさがあるパンなので、「フランスパン祭り」という商品名で売られ、毎日即売り切れになっているらしい。

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